こちらプーノ
標高3855メートル。歩きながらおしゃべりすると、息があがります。
プーノと言えば、チチカカ湖、すなわちウロス島ですね。
はい。こちらです。
なんとなく知っている感じでしょ。
ティティカカ湖と言った方が分かりやすいでしょうか。
ティティカカ湖はアンデス山脈のほぼ中央、海抜3890mに位置し、面積は8300k㎡、
琵琶湖の約12倍だそうです。
ハンパないね!!
日本一の富士山より高い所に、日本一の琵琶湖の12倍もの広さの湖。
なんかスゴイ!!スケールがデカ過ぎてついていけない感があります。
お人形さんが飾ってあるみたいですね。 コレ、人間だよ。
ウロス島は、トトラと言う葦を積み重ねて作った浮島の総称なんですって。
大小合わせて40程の島が浮いてるそうです。
私は、ウロス島とアマンタニ島、タキーレ島を1泊2日で巡るツアーに参加しました。
個人で行った方が安くあがるのかしら?と思って調べてみましたが、代金は変わらずでした。
ピックアップがある分ツアーの方がお得なくらいです。
ちなみに、港の近くにある UROS TRAVEL
E.I.R.L って会社で申し込んで75ソルでした。
ツアー仲間は20人程。いろんな会社からの寄せ集めでした。
さてさて、ツアースタート。まずはウロス島観光です。
島に上陸すると、ガイドさんのお話を聞きます。
トトラはこんな感じで生えてます・・・と説明している模様。
このように、積み重ねられたトトラは、ロープで湖底に固定され、石の重りもぶらさげて、勝手に流れて行かないようにしているんだよ、って説明している のだと思われます。
こんな感じで、互い違いに積み重ねてあるだけ。だいたい3メートルくらい積み重ねてるみたい。
3mってかなりだよね。葦はいくらでもあるとは言え、スゴイ量が必要です。
そんで、そんで、
トトラって食べれるんだってさ。
「食べたいひと~!」ってガイドさんが呼びかけたら、みんな手を上げてたわ。
味しない・・・ 。 美味くも無ければ、不味くもない。 ジューシーではある。
お話の後は、島を自由見学。
家の中も見せてもらえるのだ。
テレビがある!!
猫も居る!!
料理は外で。火種はもちろんトトラ。
ちびっこが凧を作っておった。
こっちにもテレビ!最早必需品なのね。
太陽の熱を集めて電気を作ってるんだな。
ちょっとした畑もある
|
三つ編みでこの長さ 驚異的!! |
もちろんお土産も売ってる。
別にに高くもないし、買って買って、ってしつこくもなかった。
家の中も自由に見せてあげて、写真もバンバン撮られまくってるのに、静かに微笑んでる。
なんかスゲーなぁ って思った。
島はたくさんあるから、毎日観光客に上陸されてるわけじゃないのかも知れないけど、生活の場に踏み込まれるのは、私だったら、超ストレスだな。
いくら生活の為・・・とは言え
実際うんざりなのかも知れないね。
ツーリスティックで、いまいち楽しめない とか、ってウロス島ツアーの感想は耳にしてたけど、 私はなんだか切ない気持ちになってしまたった。
欲しいモノがホントになんにもなくて、お土産のひとつも買わないできたけど、やっぱりなんか買えば良かったなぁ~って今更思ったりもする。
島を出る時、歌をうたって見送ってくれる。
私たちは、バルサというトトラ製の船に乗って別の島に移動。
私はちっこい船に乗って5ソル。ツアー代金には含まれておらず、別料金なのだ。
この立派なのは、ひとり10ソルもするのだよ。
途中の島の風景。なんかカワイイ。
着いた島はツーリステックな島でした。お土産屋さんがいっぱい。
泊まれるロッジがあったり、カフェがあったり、魚の養殖してたりもした。
更には公衆電話もあるのだ。便利だこと。
そうそう、学校もあった。あちこちの島から小船に乗って通学するのね。
ウロス島終了。
ここから3時間、アマンタニ島へ向かいます。
漁をしております。
アマンタニ島到着。
民族衣装を着た島民の方々のお出迎え。今夜泊めてくれる家のお母さんを紹介されます。
港から、じんわり上っていきます。結構キツイ。
かわいい家に到着。
部屋はキレイだったし、電気もある。
電気も水道もないって聞いていたけど、やはり太陽の力で電気は供給されているようです。島には電柱がはしっていたしね。携帯電話もたいていの人が持ってる様子でした。だけど、水道は無いみたい。トイレに洗面台があったんだけど、水は出なかった。
顔を洗いたいんだけど・・・とたずねると、水は無いとのこと。料理に使う水はポリタンクから注いでいたけど、その水はどこから? 湖から汲んで担いできてるのかな?
その水で顔を洗うことは許されなかった・・・・・。
家に着いたらすぐ、昼食を頂きました。午後3時ごろだった。
野菜のスープと焼きチーズのせご飯。質素な感じです。
チーズでご飯を食べるなんざ、いかがなもんでしょう?ええ、決して悪くはありません。だけど、 また食べたいとも思わないね。
食事の後は、家の娘さんに連れられて、丘の上の広場へ。
アマンタニ島では、スケジュールがびっしり。アレやって、コレやって・・・と休む暇なしでした。
遠くに見えるは遺跡のような・・・・
サッカー場でした。
よくもまあ、こんな空気薄い所でサッカーなんてやってるよね!!
私は歩くだけでハァハァ言いますよ。
広場では、サッカー観戦する人、編み物する人、憩う人・・・・・
私たち観光客は、太陽を見送るべく、この山を登ります。
景色がいいね。空が近い。
太陽は雲と山の中に沈んでいきました。夜になる前に村に帰ります。
さてさて、お次は晩ご飯
なにが出るかな!!楽しみだね。湖で捕れたトゥルチャ(ます)かしら!なんてね。ワクワクですよ。
カマドでお料理
じゃーん・・・・・・
昼と同じようなスープと、じゃがいも中心の煮込みがのっかったご飯でした。がっかりするほどのことではありません。美味しく頂ました。
ご飯の後は、ダンスパーテーに招かれております。
近所のダンスホールで生バンドの演奏で踊ります。贅沢ですね。
このとおり、
民族衣装も着せてもらってます。かわいいでしょう?
家の娘さんがエスコートしてくれます。
この子がねぇ・・・まぁ、笑わないのなんのって・・・
踊ってる最中も難しい顔してる訳ですよ。好きじゃないんだろうねぇ、こういうの。
イヤイヤなら付き合ってもらわなくて結構です・・・とかって問題ではないんだよね。
この先何年も、観光客相手に踊らなきゃならないのか~と思うと、大変だなぁ、と妙な気分で踊りました。
家に帰ると午後10時。2時間近く踊っていたことになります。
長い1日が終わります。
2日目。
朝ご飯はパンケーキ。ガスで焼いてました。ほのかに塩味なパンケーキ。
午前8時
ちゃんと民族衣装に着替えて、港までお見送りしてくれます。家の中では普通のセーターとか着てるよ。
タキーレ島に向かいます。アマンタニ島からは約1時間。
|
浮かんでいるのがタキーレ島 |
到着
タキーレ島は2,3時間の滞在です。
アルマス広場で自由行動。ツアーに組まれてるレストランに連れて行かれて、自腹でランチをとります。
広場には公のお土産店みたいのがありました。
それぞれが作った編み物を持ち寄り、名札と値札をつけて並べてあります。本人がいないと値切ることもできませんし、そもそも値切る、なんてことができる雰囲気でもありません。
みんな同じ値段をつけています。
帽子に手袋、耳当てにベルト。品揃えはそんな感じ。
それにしても、この細かい模様。素晴らしい!!!感動的に美しいなぁ。
帽子欲しい!!!!
ひとつ35ソル~45ソルです。
だいたい1000円から1300円くらいでしょ。この品質から考えると決して高くは無いんです、分かってるんです。
だけどね~プーノのお宿は一泊15ソルですよ。そう考えると、35ソルは大金なんです。
参ったなぁ。
タキーレ島は、唯一、男の人が編み物をしてる村 とのこと。(女の人は基本的に手編みしないんだってさ。)
つまりこのカワイイ帽子、おっさんが編んでるってわけさ。
マスマス欲しい!!
青空の下で編んでます。
この緻密な模様!どうやって 寸分違わず編んでいけるのでしょうか。
ちびっこの頃からの鍛錬の賜物でしょうか。
帽子ひとつ、完成までにだいたい1週間くらい費やされているそうです。
モノによったり、やる気によったりで、2週間かかることも珍しくはないそうですが、1週間を切るのは、まぁ、有り得ないとの事。
1週間、丹精込めて?頭に叩き込まれた緻密な模様を再現していく。
手間と暇のかかったスペシャルな一品。どうしてコレが値切れましょう?敬意を払って言い値で頂くのが筋だと思います。
分かっているんです。
少し考えながらランチを頂きましょう。
キヌアがちょびっとだけ浮いてるスープに、トゥルチャのプレート。コレで20ソルです。島なのでモノが無い。だもんで、プーノから買ってきて、港からは担いで運んでくるんです・・・と言い訳がましく説明されました。
プーノで頼んだら5ソルほどの定食ではないでしょうか。
食べない選択もありましたが、夜はパンにして、今はご馳走頂いとこう・・・ということで美味しく頂きました。
さてさて、ここでツアーは終わりも同然。あとはボートに乗ってプーノの港を目指すのみです。
私は最初から、ツアーを抜けて、タキーレ島で1泊しようかと企てておりました。
決定はその時の気分で、島ですればいいね、と思いながら。(どの会社でたずねても、タキーレ島に宿泊するプランは有りませんでした。)
はい。1泊することにしました。
ゆっくり散歩して周りたいし、夜の顔や朝のお日様も拝みたい・・・と思わせる島です。
午後は日が暮れるまで歩き回りました。
時々湖を眺めてぼんやり腰掛けてたり、港の見える丘の岩の上で本読んだり・・・・あっという間に夕陽の時間になりました。
壮大な風景でした。
どこを見渡しても、その先には山並みが見えます。なんだか違和感を覚えます。
いつしかこれは湖だ、ということも忘れて、水平線を探していたのでした。
ホント、でっかい湖だ!!
昼にご馳走いただいたので、夜は手持ちのパンと果物をかじり、8時には布団に入りました。
カーテンを開けたまま、星空に浮かんでる心地で眠りにつきます。
ベッドから見える僅かな家々には明かりが灯りました。やはり、タキーレ島にも電気はあるのです。
それでも、ホントに暗い島です。
宇宙と溶け合ったような星空でした。
ご来光はこんな感じ。
雲の隙間からかろうじて顔を見せた・・・
この後、1時間くらい土砂降りしてた。そして1時間くらいシトシト降り続いて、9時頃にはすっかり 晴天の青空全開。
軽快に朝の散歩に出かけました。
おっさんの編んだ帽子を買おうかしら・・・とお土産市場を覗いたり。
うーーーん。
買わずに宿に戻ってしまった。
おや?
宿のおやじも編み物上手!!男はみんな編み物できるのかな?
このおやじから、帽子をひとつ買いました。おそらく古着だったのでしょう。
洗濯してくれて、25ソルで売ってくれました。
ハッピープライス!!ありがとう。
ねばった甲斐があったな。この人が編んだ帽子!と思うと愛着もひとしおであります。
めでたし、めでたし、で港に向かう。
正午 プーノへ向けて。同じツアーの船で帰りました。
3日間のティティカカ湖島巡り。満喫しました。
美しい風景と、素朴で温かい島の皆さん。
いろいろと思うことは有りますが、ホントにここに来れて良かった。
ダイズハッピー☆
いつも以上に長くなりました。個人的な感想ですが、つきあってくれてどうもありがとう。