10.23.2011

クントゥルワシ@カハマルカ 

朝6時半に宿を出た。

太陽が昇り始めたばかりの、ひんやりとした空気。町中キラキラして気持ちのいい朝だった。


広場の脇の観光案内所で、前もって聞いていたチレーテ(Chilete)行きのコレクティーボ乗り場へ急ぐ。片道4時と聞いたもんだから。

人に聞きながら、30分程で辿り着いた。

その途中で、

クントゥル ワシに行くなら、サンパブロ(San Pablo)の直行便があるよ!!
チレーテで乗り継ぐより、サンパブロ行きに乗って行った方が便利よ!! って教えてくれた人がいた。

乗り場が分からないし、説明も分からないから「タクシー乗って行きなよ」って言われちゃったけどね。もう、ここまで来たら、チレーテ行きでいいよな。面倒くさいし・・・。

というわけで、7時過ぎ、満員になったコレクティーボに乗って出発しました。

2時間程で着いたチレーテ。 小さな町。チクライヨからカハマルカへ向かう時、通った町だった。

チレーテからクントゥルワシまでは1時間程らしい。

5人乗りの、タクシーみたいな小さなコレクティーボがターミナルで待機してる。

私がひとり目の客だった。

いつ出るの? とりあえず聞いてみる。

5人集まったら出るよ! って。

集まるの?5人も!   人が集まりそうな気配は無いのだ。ましてや、サンパブロへ行く!
なんて人があと4人も来るなんて思えない・・・・。

どうしましょ!

ひとり6ソルで5人集まって30ソル。ひとりで30ソル払うなら、今すぐ出発するよ!! だってさ。

30ソルはおよそ900円。 そんなに払いたくはないのだ・・・ 

ここで待っていても、10分後に出発なのか、1時間後か3時間後か・・・さっぱりよめないけどね。


永遠に辿り着けない気さえしてくる・・・ ここで待って居てもね。


よし!!歩くぞ!!

カハマルカを出たサンパブロ行きのコレクティーボと出会うかも知れないし。


川沿いの砂利道を行く。

30分位歩いたかな? 看板発見!

サンパブロまで25キロ 、クントゥルワシまで22キロ。 車が通りかかかるどころか、ひとっこひとり歩いてない。

とにかく、歩くしかないのだ。

空は青く、優しく私を包み込むく山々。太陽サンサン。




砂利を巻き散らす音がする。


振り返る。誰も居ない。

期待が空耳させてるね・・・がんばって歩く~

人が教えてくれたことは、ちゃんと聞いた方が良いなぁ~ こういう事なのね、とか思いながら。


心を強く持って、歩いていると・・・

クラクション?!

誰かが私を呼んでいる?!



「オラ!」

「サンパブロ行くけど~」      だってさ!!

タクシーじゃなさそうだね、なんだろうな? クントゥルワシ遺跡の関係の人みたいで、身分証みたいのを見せてくれた。


クントゥルワシまで連れてってくれた。6ソル払ったけど。

ありがとうおじさん。


さぁ、、クントゥルワシ。

ここは、東京大学の古代アンデス文明調査団により発掘されたそうです。

地元村民と日本、一緒に発掘して、管理して、博物館も建てて、

クントゥル ワシは信頼と友情によってもたらされた素晴らしい成果だそうです。

なんか感動的。なかよし いいね!!

それから、ここでは、とても貴重な価値あるものがたくさん発掘されたらしい。

金ピカや装飾品、土器やら、なんやら、展示されてるものも、なんかスゴイ!!




 
 




私は、遺跡や文明や、難しい事は少しも分からないから・・・
興味のある方はクントゥルワシで検索してご覧下さい。
オモシロいでした。




海から遠く離れた山の中で、ほら貝?とか 貝のネックレス とか出てきた。

なんで?どうして?

遠くに海があるよって知っていたのかな!

それとも、海の人たちが、お宝持って神殿までやってきたのかも!?

3千年くらい前の神殿だったんだってよ!!クントゥルワシ。

遥か な時の流れの中で、今、ここに、私が在るの・・・ どう考えていいのやら・・・わかんないけど、

なんかありがとう。



博物館には、団体客がやってきた。みんな揃って、超写真撮ってた。写真部の方々かしら?
ってくらい激しく、撮ってました。

博物館から2,30分丘へ上っていくと、発掘跡の遺跡があります。










遺跡と博物館を堪能しました。

さあ、どうやってカハマルカまで帰るかな・・・・

サンパブロまで、3キロくらいだし、歩いて行ってみるか・・・まだ12時半くらいだしね。

って外に出ると、さっきの写真部の皆さんも出発らしい。

「ツアーですか?どこに行きますか?」って聞いてみた。サンパブロまで乗っけてってもらいたいなぁ~って思って。

彼らは、ポルカンって町に寄って、カハマルカに戻る予定らしい。

ポルカン? なんだそれ?私はカハマルカへ戻りたいのだけど、サンパブロはと通りますか?って拙いスペイン語で一生懸命。

そしたら、

ポルカンで動物園を見て、その後カハマルカに戻るだから、良かったら、一緒乗って、行こう!!

だってさ!

マジで!!いいの!!いくら払うべき?  

お金は私たちで全部払っているから、あなたひとり増えても車のお金増えないから、ただで乗ってっていいよ!行こう!!

だってさ!!

マジで!!いいの!! うれしい!! なんて素敵な笑顔なんでしょう!!感激!

お言葉に甘えてご一緒させてもらいました。

彼らは、カハマルカに住んでるんだって。

この、老若男女・・・どういう集まりなんでしょう?家族?親戚?

聞いてみると、学校の先生と生徒たちのツアーだった。

学校の行事ではなく、お休みの日にみんなでやって来ました、って感じ。女の先生とその娘さん。先生の友達親子も一緒に来たんだって。

誰が買ってくれたのか知らないけど、走ってる途中で、売りに来たアイスクリームがみんなに配られた。私にも!!

それから、弁当箱に詰まった豆やとうもろこしのから揚げも、まわってくる。私も貰っていいのかしら?って伺うと、どうぞ、どうぞって。

ひとりぽっちで寂しい時もあるけど、こんな風に温かく受け入れてもらえると、ホントに心が暖まるなぁ。先生がとっても気さくで、明るくみんなをリードして、私にもなにかと気を使ってくれてたんだ。
そのうち、私のことも、先生って言い出して、、みなさん!国際交流ですよ~ とか言ってさ。
ホント楽しかったわ。


バス代は、本当に払わず、みなさんにペプシコーラ 大ボトル3リットルをお礼の品としました。



そうこうしているうちに、ポルカン到着。



 
 
 
 
 
 
 
 
 





動物いっぱい。鳥も多かったな。
みんな大はしゃぎ!そしてもちろん写真撮影。激しく撮りまくってました。


動物園を出たのは、4時過ぎ。

カハマルカはもうすぐそこってところから、山の中に入って、いくつもの谷を越え、小さな集落や村

の長閑な風景を横目に彼らの学校へ向かいました。



 



生徒のほとんどは、この学校でバスを降りて帰って行きました。カハマルカと言っても山の中に住んで居たんだね。 先生と友だちの家はセントロでしたけど。


校舎を見ると、意外と大きな学校だった。

先生に聞くと、子どもはいないって、大人ばっかり通ってる学校なんだって。

若者も居たけど、おじいさんも、おじさんも居たんだよな。

おじぃになって、学校行って勉強しようって、山の中で生きてきて、そう思ったんだね。


何の学校?って聞いたけど、よく分からなかった。いろいろやってる、みたいな感じ。


私も、今頃になって、勉強するってことが楽しいって思うようになったところなんだ。

これからも、ずっと勉強していこう!!ってね。  もう学校には通わないけど。一生勉強なのだ。



記念撮影 4人足りない。全員で17人のみなさんでした。

ありがとう


宿に戻ったのは7時過ぎ。長い1日でした。

素敵な1日でした。

おかげさまで今日もハッピーしてるよ。

クントゥル ワシ オモシロかった☆☆☆☆




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