8.29.2012

サルト アンヘル


エンゼルフォールって、スペイン語で言うと、サルト アンヘル なんだってね。 




で、行ってきました。2泊3日のツアーで。

初めに言ってしまうけど・・・このツアー、ハズレでした。ガイドさんがクソです。残念でした。



はい。


エンゼル フォールは、1937年にアメリカ人パイロットのエンゼルさんに発見されたそうだ。

落差979mという世界最長の滝であります。地表に届く前に霧状になってしまうから滝壺がないんだってさ。

とにかく、辿り着くまでがとっても大変な世界最長の滝なのだ。だけどね、世界の三大瀑布には入ってないんだよ。



1日目。

シウダー ボリーバルからセスナに乗ってカナイマまで。


小さいヤツだ・・・人間5人と荷物たくさん。新聞やら、ビールやらなんやら、カナイマに持っていくものがひと席分以上占領しておる。

私は、こんな小さな飛行機に乗るのは初めてのことです。そもそも、飛行機なんては、乗りたくないのだ。

1時間くらいのフライトらしい。超ドキドキする。

乗る前にちゃんとトイレ行っとかないとね!

って・・・・



日本より日本らしいではないか!! なんだよ?自立って・・・  適当か?


すっきりさわやか。セスナ怖いけど、


出発時間 はそろそろなのだ。


今、何時かなぁ?


って・・・・



なんで?TOKIOが並んでるわけ?ベネズエラとブラジルと 日本。

なんでか? なんで、ここに日本時間が並んでいるのか謎であります。

トイレといい、時計といい、、日本意識しすぎでしょ。 



不思議な小さな空港を、こちらの太っちょパイロットに命を預けて飛び立ちます。

 
 
 
イエーイ!!
 
 
 

予定通りカナイマの空港に到着しました。
 
途中、雨が降っている所があったり、雲の中に入ったり、お日さまに照り付けられたり、盛りだくさんでした。ちょっぴり揺れることはあったけど、概ね快適な空の旅でした。どうもありがとう。
 
 
これまた小さな空港です。
 

 
ガイドさんが迎えてくれます。
 
初対面でなんなんだけど・・・
 
あんまり感じの悪かったもので「あなたが、私のガイドさんですか?」と尋ねてしまいました。
 
「そうだけど、なんで?」って聞き返されたので、怒っているみたいで怖いと答えました。
 
 
ダメな始まり方をしてしまいました。
 
 
 
 
少し歩いて、今夜のお宿に到着。
 
ツアー仲間はチリ人娘3人組みと日本男児ひとり。
 
この日本男児がまた、なんていうか・・・・うーん、難しかったんだな。変人だった。
 
 
 
 
そんなこんなで、くさくさしてたけど、
  
 
ご飯を食べて、休憩したら観光に出かけました。
 
エルサポの滝っていう所へ。
 

宿の前から。ボートに乗って。

目の前には、小さな滝がいくつも並んでいるよ。



雨季だから、水ごうごうだね。

ひとつづつ名前があるのだ。すぐに忘れてしまったけれど。

川を渡って、少し歩くと、その滝はある。


この先にその滝はある。





じゃーん!!



 
どうよ!?コレ!!エルサポの滝の裏側だよん。
 
私、裏側好きなんです。前に一度だけ、福岡だか大分だかで、滝の裏側に連れてってもらったことがあるんだ。
 
その時にとりこになってしまったのだけど、コレが2回目なのだ。
 
 
雨季だから、水ごうごうでしょ!!ハンパないよ。
 
おっかないけど、興奮するわ。
 
いざ!!
 
 

滝の向こうが透けて見える。この辺は、まだまだ優しい。



 
石の上は滑って危ないから、靴下で歩きましょう。
 
 
でも、慣れたガイドさんはスリッパでも大丈夫みたいだな。




この大迫力!!


伝わりますか?



私だけ、ビキニじゃなくてごめんね。



はい。滝の裏側、抜けました。


 
表から見たら、こんな感じ。
 
ハンパないでしょ。ゴウゴウでしょ!! 
 
ホント凄かったんだ。
 
 
みんなで修行する。
 
滝に打たれているようで、打たれてはいないのだけどね。
 
本当に滝に打たれるのは、かなりビビっちゃうよね。だって、凄い勢いなんだから、叩きのめされちゃうよね。
 

コレくらいがちょうどいいのだ。




 
 
 
どこから、どんな風に眺めても、すごく良い。
 
 
足元に、虹が落ちた。
 

 
 
 
 
 
さて、今度は上から見て見ましょう、ということです。
 
靴下のまま、山道を上ります。
 
 
はい。コチラが滝の上。結構大きいね。
 
 

 
ジャングルに生い茂る植物から出るタンニンのために茶色い色をしている。
 
 
 
 
さぁ、また来た道を戻るのだ。
 
あの裏側を。
 
 
 
 
まるで、異次元へ通じる道みたいだね。


1度通った道だから、知っているんだ。どんな凄いことになてっるかってこと。

おっかないから、恐る恐るだよ。

一歩一歩確かめながら。

水圧にも負けちゃいられないんだし。

とにかく注意深く、宇宙へ迷い込まないようにね。

行くよ!!




どうよ!!

必死の形相・・・・ご覧下さい。





ハンパないんだから。

伝わるかしら?


ぶっちゃけ、こんなのは、恥ずかしいんだから。サービスだよ。




あーオモシロかった。

滝の裏側。




振り向けば、静かな滝の裏側。


 
 
ボートに乗ってお宿に戻ります。
 
 
小さな滝に虹がかかっておる。
 
良い前兆に違いないのだ!!
 
 
晩ご飯は、まさかのハンバーグ。
 
ちょっと感激しましたけどね、びくりするくらいしょっぱいですよ。これと比べるのも違う気がするけど、日本のハンバーグの美味しさは、奇跡です。
 
 
 
 
 
 
 
 
2日目
 
 
 
朝はゆっくり。8時にご飯を食べて、出発は11時。
 
今日の飛行機で着いたお客も一緒に出発するらしい。
 
仲間も増えていいね
 
いざ出発!!
 
 
出発して早々、対岸に渡り、しばらく歩く。そして、船に乗り少し行くと、またおりて歩くのだ。
 
船に乗せたまま進めないらしい。
 
 
 
 
 
イマドキは、こんな家でも。DIREC TVは当たり前なんだね。
 
最早、テレビなしでは、生きていけないのだ・・・・
 
 
 

 
テクテクあるく。長閑な風景。
 
 
船は、びっくりするくらい水を跳ねて走る。
 

場合に寄っては、ボートの中まで、ばっしゃんばしゃんかかる。




時々、テプイが見えたりして、おおおーーーってなるけど、

4~5時間もボートで走り、代わり映えのない景色を眺めて、お尻が痛いだけなのだ。

早く着いてけろーー 心はそれだけなのだ。

途中、小さな滝のある山際に上陸してランチ。



ミートソースですね、パスタ。

美味しいような・・・味濃いような・・・脂っこいような・・・・・

しかしながら、量だけは大サービスです。さすがの私でも、多かったです。完食しましたけど、がんばりました。






川なのに、所々うねる波。

海みたいだ。


ザブン、ザブン 小さなボートは進む。



おっと!!

あれは、エンゼルフォールじゃありませんか!!

ガイドさんが、促します。



はじめまして。
 
まだ遠い。
 
 
 
 
 
 
近くで見ると、こんな感じ。
 


ズーーーーム


 
これが、世界一の落差のエンゼルフォールなのだ!
 
滝へは明日の朝、接近するとのことで、今日は、船移動だけなのだ。
 
 
 
夜ご飯は、ワイルドに鶏。
 
 
 
美味そうだなぁ。
 
 
 
 
 
美味しかったよ!!
 
けどね、ご飯おかしかったんじゃないの?
 
 
わたしだけ・・・・
 
なんで?
 
知らんけどな・・・
 
 
食べて数時間後に気持ち悪くなってから・・・・・
 
朝方まで3回にわたり、げーげーしてしまいした。嘔吐です。
 
気持ち悪くて全然眠れなかったんだよー。
 
にもかかわらず、滝の展望台までのミニトレッキング、朝5時出発だからね。
 
よっぽど行くのよそうかと思いましたよ。
 
なにしろ、まだ気持ち悪かったのだし、体はフラフラで、歩く自信もないわけです。
 
だけどね、ここまで来て行かないというのもどうかな?と思うでしょ。
 
 
途中でくたばるかも知れないけれど、行ける所まで行ってみましょ。トレッキングは1時間程というし。
 
と思って、力振り絞って歩きました。
 
 
 
この時は、日本男児が優しく、トンチンカンなアドバイスをくれたりしながら、一緒に歩いてくれたので、とても心強く、ガンバレました。
 
お陰で、展望台まで辿り着けました。
 
 


どうよ!この高さ!!

世界一!!

でも、よう分からんね。


 
いいんです。  ただ感じればいいんです。
 
どうもありがとう。
 
 
あとは、町まで帰るだけ。
 
帰りのボートは2~3時間です。
 
私は具合悪すぎて、座っているのも辛くて、辛くて。
 
朝ごはんも昼ご飯も食べれず、空腹極まりなくシウダーボリーバルに帰りました。
 
 
 

 
 
 
 
 
一体なにが起こっていたのだろう?
 
2泊3日のエンゼルフォールツアー
 
ホントにしんどかったっていう思い出だけが残りそうな予感。
 
 
あ、でも、エル サポの滝は大興奮で、とても楽しかった。
 
 
滝と遊べるっていうのが気に入ったんだと思います。
 
 
 
遠くから高い滝を眺めても、正直、おおお!!とか、ふ~んとか思うくらいだったのです。
 
せっかくのエンゼルフォールだったけど、こんな感想です。ごめんなさい。
 
でもね、エンゼルフォール行った旅仲間たちは、大絶賛だったからね。
 
ご心配なく。
 
 
どうもありがとう。
 
 
 
 

8.24.2012

最後の秘境@ロライマ山


小説 「ザ ロスト ワールド(失われた世界)」 コナン・ドイル をご存知だろうか?

わたしは、知らない。

映画にもなったそうだが、それも見てない。


この小説がきっかけとなって、世界に知られるようになったというギアナ高地。

私は、ナニがきっかけでギアナ高地を知ったのだろうか・・・はっきりとした記憶はない。


さて、

このギアナ高地には、ナニがある?!


テプイと呼ばれるテーブルマウンテンがある。


この辺りの地質は、およそ20億年前のものと言われており、地球上で最古の部類に属する岩石でできているのだそうだ。

長い年月を経て、風や雨によって岩石の軟らかい土が取り去られ、

硬い岩盤だけが残った・・・  (歩き方より)

それが、テーブルマウンテンなのね。


じゃーん。


これ!テーブルマウンテン。

この辺りは、カリブ海の風とアマゾンの風がぶつかるために雲ができやすく、年間を通して霧に覆われていることが多いのだそうだ。

最後の秘境らしく、神秘的な佇まいでしょ。


50万k㎡の中に100以上のテーブルマウンテンがそびえ立つというギアナ高地。

どのくらいの広さなのかよう分からんけどね。



そんで、

数あるテプイの中から、一般的なトレッキングツアーが催行されているのが、

ロライマ山なのです。





5泊6日。

ロライマ山トレッキングの はじまりはじまり~。


泊まってる宿に出入りしてるフランシスコっていうおっさんにツアーは申し込みました。彼の事務所は、バスターミナルの中にありますが、しょっちゅう、ミッチェルで見かけます。


ガイド、ポーター、ご飯 全部込み込みで3200ボリーバル。およそ28,800円なり。



こんなにいっぱいお金払ったよん。




いざ出発。


背中にはもう、ロライマ山が見えているのだ!!


青空のようで、時々、小雨が降ったりしてたんだな・・・

私たちのスタートの前日まで、1週間、毎日雨だったんだって。どのくらい雨が降っていたのかは、分からんけど雨の中歩いてたって聞いた。

けどね、

私が歩く時は、太陽といっしょなのだ!!幸せです。

自分の意思の力でどうしようもならんことに、こんなにも都合よく恵まれることは、ホントに幸せだと思います。嬉しくて嬉しくて、小踊りしちまいます。



ポーターさんの休憩
 小さな川を渡る・・・・






大きな川も渡る・・・・






橋のない川を2つ渡るのだ。

石が滑るから、靴下で歩くんだ。




川の流れが強くて、私のようなか弱い女子は、流されてしまいそうだったよ。

男の人も、滑ったのか?流れに押されたのか?しりもちついてびしゃびしゃになってた人がいたしね。

驚いたことは、欧米人の女性は、潔くズボンを脱いで、パンツで川を渡っていたってこと。どう見ても下着のパンツだよね!って人も、平然と渡っているからね。

それは、私にはちょっと・・・・という光景でした。

必要ならば、それくらいのことはやってのけられるようになりたいです。

テクテク歩いて、川も渡って、およそ4時間半で、

1日目のキャンプ地に到着。


お隣のクケナン山


初日は、午後スタートだったので、4時間ほど歩いて、テント張ってもらって、ご飯食べさせてもらって、眠るだけです。

ご飯ができるまで川で洗濯したり、、私は水着持っていかなかったから入らなかったけど、川でお風呂したりして過ごしました。




ガイドとポーターの皆さんでちゃっちゃと作ってくれたのは!!






スパゲテーミートソースとパンです。満腹、美味しゅうございました。

満天の星、みんなで流れ星を見ました。

かなりの星空でした。小さな星もたくさん見えてて、久々に、おおおーーー!!という空でした。


8時にはお休み。 
 
まぁー寝れやしないけどね。





2日目

5時頃には目が覚めます。川に顔を洗いに行きます。

川の水を飲み、


トイレは、野です。


もしかして、大便がしたくなったら・・・・



このスコップを持って、野便所へ向かわなければなりません。穴掘って埋める為です。

「レデーがこんなの持って歩けないよ。」

なんて、言ってらんないからね。がんばりましょう。


はい。







朝ごはんは、とうもろこしの粉のアレパっていうパンと、炒り玉子を作ってくれました。満足です。


私たちは、なんでもかんでもやってもらいます。。テントもガイドサンが片付けてくれるのです。


らくチンです。


準備ができたら出発!!



ロライマ山に向かっている感じ。たまらんね。



超近づいてる。




名も知らぬ、ここにしか咲かない花もいっぱいいる。



かわいいでしょう。




今日は、あっさり3時間のトレッキング。

午前中には目的のキャンプ地に到着。お昼ご飯はパンひとつ。ソウセージ入り。


午後は歩かないと言えども、パン1個じゃひもじいね。全然足りないよ。ガイドさんにもらったおやつのビスケットも食べるけど、もっと食べたいなぁ。

ご飯の後は、

特に催しもないので、個人的に散歩とか・・・まぁ~ぼーっとしてる感じです。

川に洗濯に行ったりするくらいかな。



激冷たいの水で、服も体も洗うのだ。足をつけるだけでも、ひゃーって叫んじゃうほどの冷たさだけど、おっさんたち気合で浸かっておったわ。スゴイと思います。




最早やることもないのだ・・・

日本男児が居るとは言え、特に話しもしないのである。お互いに好きな所で、景色を眺める。






晴れ渡って、ロライマさんが丸見えだ。凛々しいすがたである。




お隣は、クケナン山。 コチラもテプイなのだ。カッコイイなぁ。


そして、遥か来た道の方を眺めると、雨が降っているのが分かる。

 

ね!

大きな雨雲から。

その上は晴れているというのに。



あちこちで、降っておる。雨が降っておる。






でもね、こっちは降ってないのよ!!ラッキーイエーイ!なんかツイテルなぁ。ありがとう。





で、夕食の時間。



今夜は、コレだ!!



ご飯、鶏肉と野菜の煮込みとコールスローサラダにバナナ揚げ。

最高です。ご飯食べたかったんだよねー。

麺やパンじゃぁ、もの足りないもの。食後には、チョコレートのお菓子も出たし、この夜は豪勢だったな。

ご飯をたべたら、眠る。

まだ、8時くらいなんだよね。全然眠くないけど、寝袋に入っていい子にしてるよりほかないのだ。




3日目


いよいよアタックの時がきた。


私は、高い所を怖がる性質なもんで、ガイドさんに何度も聞いたんだよ。

崖っぷち歩くの?どこら辺歩くの?今、見えてる? ってね。

大丈夫、広い道を歩くから。最初のあそこの所だけが少し難しいけど、後は広い道だから・・・ってガイドさん。


まぁ、怖いのなんのって愚図っても、行くしかないのだけどね。

はい。

朝ごはんは、コーンフレークときびのドロドロみたいなやつだった。
なんかひもじい・・・




出発  

やー!!


最初の難しい所と言っていた場所は、なかなかの急勾配だったぞい。

足場はしっかりしているけど、1箇所だけ、怖いよーって言って手を貸してもらった。




ガンガン登ってくと、あっという間である。

ここを越えれば後はのんびり気ままに、トレッキングって感じね。




ガイドさんが初めて、ガイドらしく植物の説明などしておる。よく分からんけどね。





とうとうロライマさんの間近まで来たぞ!!垂直にそびえ立つ壁に手が届いたのだ!!

ヤッホーィ  って浮かれてると、


「今度は、あそこを登ります」ってね。

昨日聞いてたから、知ってたけどね・・・

なんか、近くで見ると、土砂崩れみたいで怖いなぁ。スゴイ高いんじゃねーの?

あー嫌だなぁ・・・





人が歩いてるのが小さく見えるけど・・・


この坂を上りきったら、てっぺんなのだ!!

カッパを着て、いざ出発。

この坂の途中は滝があるんだって。雨みたいに、ばしゃばしゃ落ちてくるから、カッパを着ておきましょう、と言われました。




滝の下はすぐに通りすぎて、ゴロゴロ岩の上り坂。ここは、高さを感じないから、少しも怖くなかったよん。


30分程で頂上に到着です。

ふぉーーーー



お昼ご飯用のパン(目玉焼き入り)ひとつ食べて・・・寛いでいると、

途端にコレ・・・



真っ白になーる。

けど、


また青くなーる。

そんなのを繰り返していると、本当に雨が降り出した。一瞬で止んだけど。

急いで今夜のホテルへ向かう。なんてったて、てっぺんだからね、ホテルに泊まるんだってさ!!

やったね!!

見えてきたぞー







客室はこちら!






お食事は、展望の良いレストランで・・・







なかなかでしょ!!


ロライマのてっぺんには、こんなホテルが9つもあるんだってさ。

てっぺんの面積は、280k㎡もあるのね。東京ドーム6000個ものってしまう広さだと「歩き方」に書いてある。6000個って分かり辛いよ・・・。

とにかく、山の頂上の広さじゃないよね。コレってホントに山なのか?

なんだか、山って感じはしないんだよなぁ。

地球のはじまりのような、終わりのような・・・今までに見た、どことも似ていない、独特な場所。


この日は、近所をちょっこっと探検するくらいで、終わり。


早速、カエルと遭遇したよ。ガイドさんが見つけてくれたのだ。

ここ(ロライマ山とお隣のクケナン山)にしか居ないカエルだって。

名前・・・Oreoprynella  quelchii   オリオフリネラって読んだらいいのでしょうか・・・
コイツ、オタマジャクシにはならないんだってね。卵からいきなりカエルの形で孵化しちゃうんだってよ。

そんで、水かきもなくて泳ぐこともできず、跳ねることもできず、のそのそと歩いているの。

大きさは、3、4センチほどにしかならないんだってさ。

超カワイイよ、こいつ。ここにしかいないカエル。会えてうれしいわ。

紹介します。


小さいね。分かる?


ガイドサンが、ここの水を飲めって連れてきてくれた時に出会ったんだ。

つーか、ここの水は飲めんわ・・・。だって流れてないんだもん。

私、ムリと思う。

でも、料理やジュース出してくれた水は、ここの水なんでしょ、どうせ、そうなんでしょ・・・・

飲みましたけど、なんともありませんでした。

はい。

オリオフリネラ アップ。




よろしくね。


水に返すとこんな感じに浮かんでるのだ。本当に泳がないんだね。

いいよ。

外敵がいないから、進化しなかったんだって。

いいね。

敵がいないって、こんなにもゆるいんだよ。

私たちには、外敵が多かったんだね。かなり進化してる。






夕方には雨も降ったし、寒いね。さすが頂上。

夕食は、
ソーセージのトマト煮込みソースでパスタ。

早い時間には、スープも出たよん。


ホットチョコレートであったまってお休みです。

まだ8時なってないんだけどね・・・




 
 
 
4日目

早くに眠るから、朝も早い。5時前には、みんな起きてるね。

今日は、朝ご飯の前に、ちょっとそこまで。マーベリックと言っていたような気がする。一匹狼?



ホテルの目の前にある山だ。山の頂上にある山。 ここが、ロライマ山で、一番高い所らしい。














いい眺めでしょ。ちょっと怖いけど。

下界を見下ろしても、なーんも無い。まるで文明のにおいが感じられない世界だ。なにか、とってもかけ離れた所に居る心地になる。

超満たされるよ。

だけど・・・・お腹は空いてるの。

 
ポーター兼シェフのアレクシー



ホテルに戻ったら、朝ごはん。



ちゃんと出来ているのだ!!



今日は、とうもろこしのパンケーキ。練乳と、チーズをお好みで。

美味しゅうございます。だけど、もっと食べたいのです。朝は、特に空腹なんです。



さて、さて、朝食のあとは、散歩です。

5泊のうちの、2泊は頂上なのだ!だから、今日は1日たっぷり頂上を遊ぶのだ。

ベネズエラと、ギアナと、ブラジルの3国国境ポイントに遠征するのだと思っていたけど、

「そこへは行かないよ」とサラりと言われました。ツアーの申し込みの時には、そこへ行くと説明を受けていたのになぁ・・・
 
ちょっぴり楽しみでもあったのに・・・行かないのかぁ。

往復10時間のトレキングコースらしいからね。そんなに頑張って行かなくてもいいや、とも思ったんだ。

近場でゆっくり観察する で正解だったと思います。

まずは、ジャグジーに行きましょう。


ジャグジー目指して歩いていると、実にさりげなく

クリスタル。

水晶ですか?


石っころから、にょきにょき生えておるわ。道にも・・・・砂利道みたいにクリスタル。




この辺りには、ダイアモンドも落ちているらしいよ。輝きが違うから、よーく見てると分かるっていうんだけど、私には、分かんないや。

ダイアモンドの砂利道かぁ・・・・贅沢な道を私は歩いたんだなぁ。

ここの石は持って行っちゃダメなんだってさ。下山した時、抜き打ち検査があるって。見つかったら大変なことになるってさ。

はい。

ジャグジーはもうすぐです。



じゃーん


滑るから、靴下はいてね。

天然ジャグジーです。オシャレだなぁ。

これが、暑けりゃなぁ。せめて、寒くはない だったらなぁーー 私も飛び込んだかも知れない。

透き通る水は、キレイだし、もう4日も頭洗ってないんだし、水着ナイけど、飛び込みたいよね。

だけどねぇ、ホント寒いですよ。お日さま居ればまだマシだけど、下界より随分気まぐれだから、

軽々しく飛び込めないよ。







おっさんたちは、準備万端ではしゃいでたよ。




お次は、崖っぷちです。




真っ白でなにも見えない。

しばらく待っていると、霧が晴れる。ほんの一瞬だったけど。

正直に言うと、崖っぷちなんて見たってあんまりオモシロくない。下から見てたのと、そう変わらないのだし、危ないし、怖いからね。


それより、私のオモシロかったことは、

ここにしか咲かない花。

名前も知らない花だけど、紹介します。



プラスチックのおもちゃみたいな手触り




食虫植物だって

コイツも食虫植物なのだ









また会ったな オリオフリネア 今度は赤ちゃん。余計に小さい







帰ったら、お昼ご飯。



パスタ入りコールスローサラダとパン半分。半分て・・・・

ひもじいでしょ。足りませんけど、ここ山だからね。ありがたく頂きましょう。
 
 
 
 
ご飯を食べたら、ちょっと休憩して、
 
また散歩に出かけますよ!
 
洞窟に行くというけど・・・
 

おお、本格的な洞窟じゃ。


ここは、宇宙だって。

見上げると、


金ぴか~の銀河。



銀ピカもあるよ。ロマンチックでしょ。



所々に穴っぽこもあるから気をつけてね。

 
 
 
洞窟の次は、またまた崖っぷち。
 
 

クケナン山がなんだかカッコイイのだ。雲に隠れたり、顔をだしたり。光を浴びたり、陰になったり。

ホント、カッコイイわ。
 
 

見渡す限りのコレね。地球だね。



こんな崖っぷちでは、多くの皆さんがジャンプされてるみたいだったけど、

おっかないわ。


わたし、精一杯です。

 
鶴。
 
 
どんなもんだい。

 
 
あーオモシロかった。
 
 
 
飛べそうな気はしないよ。ご心配なく。
 
 
 
 
 
 
今日は、盛りだくさんの頂上散策。お日さまもだいたい一緒だったしね。どうもありがとう。
 
 
 
お楽しみの晩ご飯


豆(レンテハ)とソーセージとポテトサラダみたいなの。

ソーセージはおかわりあるよ。

 
温かいの食べれるって、ホント幸せ。
 
 
ところで、
 
こんなにいろいろ食べて、あっちの方どうしてるのかしら?って気になってるでしょ。
 
麓のキャンプでは穴掘って埋めてたけど、頂上では埋められないのね。

 外界からの影響を受ける事無く、独自の進化をしてきたてっぺんの生き物たちに敬意を払って、


持って帰るのだ。
 
 
 
一応ね、便器って感じのやつがあるんだ。中に、ゴミ袋かけて、そこに落とす・・・
 
それを、ちゃんと下界に持っておりて捨てるのです。
 
それもこれも、ポーターさんが持ってくれてます。ありがたいね。
 
 
みなさんのお陰で満喫したロライマ山。あっという間の下山です。
 
 
 
 
 
5日目
 
朝はだいたい5時頃に起きてると思う。私は、時計を持っていないので、いつも時間は分からないのだ。
 
朝ごはん。
 
 
 
ホットケーキです。練乳かけて食べました。
 
テントを畳んで準備OK。
 
 
名残惜しい石の世界。
 
もう2度とは来る事もないだろう。
 
しっかりと焼き付けておこう。
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 






来た道をゆっくり下って行く。



今日は、どうやら雲の中らしい。

湿度120%な感じである。



 
 
 
滑らぬように注意深く行かなければならない。
 
 

ロライマ下山完了。

だけど、こっからが長いんだわ。2日かけてやってきた道を、下りは1日で進むのだ。下りの足への負担はハンパないよね。


雨上がりの森を歩くのはいい感じだけど・・・足パンパンですわ。

 キラキラの雨粒に、思わず足を止める。

 
苔むした倒木にも胸が躍る。
 

滝の水は冷たくて美味しい。






名も知らぬ小さなカワイイ花に、和む。




ひとりでテクテク歩く。 みんなから遅れ過ぎないようにね。


2日目のキャンプ地だった所でランチ。



ツナサラダと、パン半分。半分って・・・





あの川を渡って・・・





最終キャンプ到着。



そんで、

まさかのビール!!  


 
ポーター兼シェフのアレクシーが、自転車乗って、町まで行って買ってきたって。
 
まじで!!信じらんなーい いつの間に?
 
最後の夜だからね。乾杯!!
 
しかしながら、常温のビール・・・
 
 
 
美味しかったです。
 
 
晩ご飯はパスタとパン。カルボナーラと言われました。そんな感じがしてました。味濃すぎです。
 
 
 
最後の夜は、いつもよりたくさんおしゃべりして、交流を深めました。ビールも飲んでるし、標高も下がったから暖かかったしね。
 
ツアー仲間はベネズエラ人で、マラカイボって街に住んでる、お金持ちのお兄さんたちだった。
 
ベネズエラの話も沢山聞けてよかったです。
 
 
 
 
 
 
6日目 最終日です。
 


今日もいい天気だこと。この6日間、小雨、霧雨はちょいちょいあったけど、雨の中ずぶ濡れて歩かなきゃならないなんてことは1回もなかったんだ。ホント最高のトレッキングだった。



最後の朝ごはん。




ロライマ山に別れを告げて

テクテク歩く。

上ったり下ったり。


 





よそのガイドさんと仲良しになって、楽しく歩いたりもする。


彼女、いくつに見える?

ヒントは6年前から、ガイドの仕事を始めたってこと。








正解は




20歳・・・・



私としたことが、ぼーっとしてたもんだから、30歳って答えちゃった。よく見たら、25歳くらいに見えるのにね・・・

彼女キャーって悲鳴上げちゃったよ。。

もう、年齢当てクイズなんてしないでおこうと思いました。

それにしても、14歳からガイド始めたんだね。まだ子どもじゃん。スゴイよねぇ。

ガイドさんのスゴイところ、もひとつ!私のガイドサンもそうだったんだけど、


なぜか、プリプリに刺されないってこと。(プリプリは蚊の強烈なヤツっていうイメージ。実際ナニモノなのかはよく分からないのだ。)


私なんて、手足、顔の周りまで、好きなだけ刺されているのだよ。

川を渡るためにズボン巻き上げた時に、総攻撃を受けたんだと思う。川には沢山ぷりぷりがおったからね。




どうよ、コレ!!


お見苦しかったですか? 私の足ですけど・・・  

どういたしまして。



分かり辛いかな? 腕や、太股まで、ぎっしり。 血が固まってるし、硬い芯みたいなのが出来て、腫れているのだよ。

痒さもハンパないのだ。

ガイドサンには、この痕が一個も見当たらない。なんで?って聞いても、分からないってさ。

でもね、ビタミンB12を飲むとプリプリに刺されなくなるって、ツアーの申し込みの時に聞いたもんだから、私たちは、毎日ソレを1粒飲んだんだよ・・・・・


なんの役にも立っていない気がする。1粒じゃ足りなかったのかな?






テクテク歩く。




何度も振り返って、ロライマ山を眺める。

何度も、何度も。




4時間くらい歩いて、ゴール。



6日間は長いね。1日に歩く距離は短いけれど、日数が長くなると、消耗してくのが分かるね。




ロライマトレッキング、最高だった。オススメします。

ここに来れて良かった。どうもありがとう。