まさか、マナウスが陸の孤島だったとは、知らなかったんだから。
そのことを知った時は、げげぇーって思ったよ。まじか・・・うーん。ってね。
まぁーいいでしょう。
船の旅・・・
私、好きだから!! なにが好きか?って聞かれたら困っちゃうけど。
悠悠として、いいでしょ。
さて、この度はベレンからマナウスへ6泊7日。中5日間の船の旅なのだ。
準備したものは、
ベレンの町で、ハンモック18レアル およそ720円で購入。
船は火曜日発のが良いって聞いていたので、迷わず火曜日に合わせました。何がいいのかよく分からないけど、他の曜日は高いとか・・って聞きました。
私の船は、NELIO CORREA ハンモック席が150レアル およそ6000円。食事は無しです。
朝ごはん用に、とクラッカーとグアバのジャムと、りんごとバナナを準備しました。水は、3リットルも担いで行ったのに、一滴も飲みませんでした。船にある冷水機の水を頂きましたので。
それから、クッキーやらもちょこっと買ってったよ。
バナナは4日目の朝くらいにヤバそうになっていたので、さっさと食べてしまいました。
はい。
船の旅、はじまりはじまり。
セントロの宿から船乗り場まで、荷物もいっぱいだし、治安がよろしくない辺りだし・・とのことで、贅沢してタクシー乗って行こうかしら!って考えたんだ。
一歩外に出ると、タクシーの客引きの猛攻撃。こんな大荷物でえっちら歩いてたら、誰だってタクシー!!って思うのだろうね。
行き先の船乗り場が書かれたメモを見せると、宿の前の道からだと25レアルと言われた。1000円だね。
げげぇーそんなにするのか・・・
まず第一に、何キロくらい離れているのかが分からない私なのだ。
1000円が高いのかどうなのか?判断する材料は一個もないわ・・・。
「バスで行きます・・・ありがとう」って行こうとすると、20レアルに下がった。
ん?いきなりか・・・でもね、バスに乗ったら2レアルくらいで乗っけてってくれるのだから、やっぱり私、頑張ります。
荷物重いけど・・・頑張って歩いて行きます。ってバス乗り場まで。
ちゃんと、どのバスに乗ればいいのかも教えてもらっているからね。時間もたっぷりあるし。ぼちぼち行きましょ。
3台くらいバスを見送ったかな?混んでるバス。私が乗りたがっているのに気づかず行ってしまったバス。私がぼんやりしてて、止めなかったバス・・・
ようやく乗り込んで、船乗り場のメモを見せて、OKです。
意外と遠かったなぁ。30分くらい乗ってたかな。タクシーの20レアルがどんなもんかはよく分からんけど、そんなにボラレてる感じはしないな。
バスは、船会社の門の前で、降ろしてくれました。
出た!!
私の船。
思っていたのより随分小さい船だ。
ペルーイキトスで乗ってた船の半分くらいの大きさじゃないかい?
さてさて、
この急勾配なタラップを上って乗船なのだ!
急すぎるでしょ。
両手に荷物持って、壊れかけのサンダルは滑りそうでおっかない。
私はこの高さで、すでに足がすくむのだよ・・・
でも、行くしかないのだ!!と一歩ずつ順調に上って行ったのに、最後の最後で力尽きる・・・・
「うわー助けてけろー」
幸運にも人が居るではないか!! だけど、みんなケラケラ笑っているよ・・・
笑い事ではないのだ!
そうだ、この人たち日本語分からないのだね。私が遊んでいると思っているんじゃなかろうか?
「ポルファボール」
わたしの知っている、この場面で使えそうなポルトガル語はこれしか無いのだ。
お願いしますーって叫んだら、助けに来てくれたよ。荷物を受け取ってくれて、それでもまだ足が出ないもんだから、腕を引っ張ってもらって、ようやく、船に乗り込んだわ。
ふー 大変だった。
恩人はこのふたり。
そんなこんなで、私が乗船したのが12時過ぎくらいだった。
前の晩から、船に泊まることもできるって言われたけどね・・そんなに早くから乗って、どうすんだよ?!って話だよ。
出航は18時って聞いてたけど、なんだかんだで19時半。
荷物を積み込むのに時間がかかるのね・・・
ずっと何かを積み込んでたわ。
コレは、玉ねぎ。
ベレンの港で太陽を見送って、ようやく船が出た。
日曜日にマナウスに到着するって、チケット売りのおじさんは言ったけど、本当は月曜日に到着するんだって、みんな知っていたよ。知らないのは私だけだったかもね。
長いね・・・
って思うでしょ!
まぁ長いですわなぁ。確かに長いではある。
だからと言って、苦じゃないのが船旅好きのゆえんでしょうか。退屈なんぞはしないのであります。
朝起きて、ご飯を食べるでしょ!
茶色い川を眺めながら、、、優雅だな。
船の食堂の朝ごはんだと、こんな感じ。
2 レアル(80円)だとこれだけ |
3 レアル(120円)だと目玉焼きとハムとチーズが付く!! |
ご飯を食べたら、床を掃き掃除しましょ。
夜には蛾だかなんだ知らないけど、電灯にいっぱい虫が来て、朝になったら床に死んでいるのだよ・・・
食べかすや、紙くずなんかも普通に落ちているからね。ちゃっちゃっちゃと掃いて、川に捨てる・・・
どうなんでしょう?なんでもかんでも川に投げるてるけど・・・
でも、ゴミ箱もちゃんとあって、紙コップや、空き缶はだいたいゴミ箱に捨ててるみたいだった。
この時点で、まだ8時過ぎたくらいだな。
9時になったら、売店が開くのだ。
この巨大なスピーカーで、1日中音楽を流してくれているのだ。
|
そしたら、売店で牌を借りて、ゲームが始まる。
サン ルイスの道で見たやつだ!! 見てるとルールは簡単。同じ数をつなげていくだけだ。
UNOみたいな感じ?いや、UNOより単純だと思うな。
パチンパチンとテーブルに叩きつける音だけは威勢がよくて、なんだかおっさんの遊びな感じがする。
わざわざ牌でやってるのも謎な、超単純ゲームだけど、やってると単純すぎて難しい。必勝法が掴めないんですわ。
それに、誰が勝ったのかよく分からん終わり方をする事がちょいちょいあって、細かいルールも分からずやっておりましたとさ。
やりたい人がいっぱいだから、みんなで仲良く順番ばんこでやってました。
夜遅くまで、パチンパチンと牌が響いているよ。
まぁ、そんなこんなしていると、お昼です。
お昼は、船の食堂のご飯を食べます。
8レアルのお弁当。 他に10レアルでビュッフェ形式がありました。内容はほとんど変わらないみたいね。量の問題。
いくよ!!
まぁとにかく、肉です。
肉と豆とスパゲテー・・・味付けもいつも同じ。美味しいとか、不味いとか言う前に、飽きます。
こんなにも毎回、肉、肉、食べさせてくれなくてもいいのにねぇ。
ってなわけで、私は昼だけ、この肉弁当を頂いて、夜はクラッカーやら、クッキーやらを食べたり、食べなかったりで、眠ることにしました。
運動も何もしない船の上で、そんなに食べなくてもいいでしょう・・・と思ってね。お腹もそんなに空かないしよ。
本読んで、お昼寝して、流れる景色を眺めて・・・・
そんだけでも、本当に、1日が過ぎていくのだよ・・・・
これが、同じ1日でいいのか?と心配になってくるけど、
苦ではないのだ。
川の上にポツン、ポツンと在る家。
彼らの1日もまた、どんな1日なんだろう?
川の上で、生きていくの?どんな人生なのか・・・想像つかんわ。
ここに生まれてたら・・・・って考えて遊んだ。
難しかった。
もしかしたら・・・・
船が家だったりする人も、いるのかも知れないね。
そしたら、もちろん、リビングは、オープンエアにするわな。
テレビは無いから、景色を見るのだ。
船の旅、楽しそうでしょ・・・
仲良しもできたしね。
「クラッカーあげる!」ってやって来たんだ。歳は聞かなかったけど、親子くらいの差だね。
彼女、ふーあ って名前。
通りかかる度に、私をかまうのね。
頭をもじゃもじゃってしたり、お尻にパンチしたり。いろいろ話をしようとするんだけど、私は言葉が分からないから、こんな小さな人にまで気を使わせてしまっていたみたいだよ。
満月の夜を越えて・・・
サンタレンって町に着いた。
ベレンを出て3日目の夕方だった。大きな町らしく、船を降りる人も多く、また乗ってくる人もたくさんだった。
そこでやって来たのが、コイツらだ!!
なんかカワイかったんだよねぇ、最初はね。
そのうち・・・・私のシャツの中に、エビの殻入れたり、
終いには、死んでる虫入れようとしたりするから、本気で怒ってやったわ。
写真撮って、撮って、攻撃を受けて、こんなポーズのヤツをうんざりするほど撮ったよ。
もうよかろう?まだ撮るか?って。彼らは飽きることをまだ知らないのかも知れない。
ちょっとすると、また撮ってって言うのね。
同じポーズばっかりだからよ、なんか他の無いの?って日本語で言っちゃう私・・・。
彼らもまた、一生懸命なにかを伝えようとしてくるのだけど、私は「分からんよ」と答えるのでした。
そうこうしてると、
コイツは、「ボニート」って単語の意味を理解しているようだ・・・ とちびっ子どもに察知されてしまった。
だから、その後、意味もなく、延々と「ボニートねぇ」と言われ続け、そしてまた、私も「ボニートねぇ」と返事をし続けたのです。
もはや、挨拶です。顔を見ると「ボニートねぇ」
どこからとも無く聞こえる「ボニートねぇ」
楽しかったです。
因みに、語尾の「ねぇ」はブラジル人がよくつけてるやつです。
ボニート仲間 |
船の上のみんなは、やたら優しいのでした。
お菓子や果物をくれる人がいっぱい。わざわざやって来て、スナック菓子を一袋、ほいってくれる人がいたり、ジュースを買ってくれたり、恩人のおじさんは、食堂の朝ごはんをご馳走してくれたりもしたんだよ。
なんと気前がいいことでしょう。
不思議なほどの貰いっぷり・・・・ 破れたズボンなどはいて、みすぼらしかったからでしょうか?
夜ご飯を食べない私だから、ホントにお金を持ってないのだと思われたのかも知れません。
言葉が分からないから、聞いても分からないでいたんだけど・・・・
ある日、身振り手振りでようやく分かったのだ。
朝、掃き掃除してくれてありがとう のご褒美を、私はもらっていたみたいだな。
なんだ、そんなことでいろいろあげてたのか・・・。
ブラジル人の心遣い、感激。どうもありがとう。
1週間は長いけどね、そんなこんなで、楽しく過ごしていたのです。
おどりを踊ったりなんかして・・・・
さて、
マナウスの町が見え始めたころ、2河川合流点っていうところにぶつかる。この船旅のクライマックスです。
ネグロ川とソリモインス川が出会う場所だ。
コロンビアから、イガホーという浸水林の間をゆっくり流れてきた黒い水と、ペルーのアンデスの雪解け水から来た、泥を含んだ黄土色の水が、
混ざり合わないのだ。
じゃーん
比重と流速の違いらしいけど、驚いたね!!
溶け合わないっていうのも、たまには良いのかも知れないな。
私は、わたしだから!!みたいな・・・ 鬱陶しいけど。
オモシロいなぁと思いました。
はい。マナウスに到着です。
月曜日の午前10時半。マナウス時間(マナウスには、ブラジルの中で1時間遅れの時差がうまれるよ。)
最後の船旅が終わりました。
長くなりました。どうもありがとう。
寝ているときの、荷物って大丈夫なの?ちょっと心配。みんなに構ってもらって、いい旅になってますね。すすんで掃除するところを感謝されるって、いい雰囲気ですね。”最後の船旅”?コロンビアは陸路?このまま、レティシアまで船かと思ってました。来月はコロンビア?少しだけ接近しますね。
返信削除tanakaさん
返信削除荷物は大丈夫みたいです。一応、柱につないで、鍵もかけているのですけど、誰も触ったりしない感じです。イキトスの船の時もそんな感じでした。荷物なくなるって噂は聞きますけど、私は、そんな雰囲気感じませんね。勿論、気をつけてはいますけど。
いい雰囲気で楽しい船旅でした。
この先は陸路です。今夜のバスで、ベネズエラへ向かうつもりでいます。明日の、午後には、サンタエレナ、ベネズエラではないでしょうか。
ロライマ山のトレッキングをしようと思っているところです。
来月、接近ですね!!9月の頭には、ニッポンへ飛ぶ予定なので、入れ違いな感じです。
tanakaさんももうすぐアマゾンですね!!わくわくですね!!
tanakaさん
返信削除荷物は大丈夫みたいです。一応、柱につないで、鍵もかけているのですけど、誰も触ったりしない感じです。イキトスの船の時もそんな感じでした。荷物なくなるって噂は聞きますけど、私は、そんな雰囲気感じませんね。勿論、気をつけてはいますけど。
いい雰囲気で楽しい船旅でした。
この先は陸路です。今夜のバスで、ベネズエラへ向かうつもりでいます。明日の、午後には、サンタエレナ、ベネズエラではないでしょうか。
ロライマ山のトレッキングをしようと思っているところです。
来月、接近ですね!!9月の頭には、ニッポンへ飛ぶ予定なので、入れ違いな感じです。
tanakaさんももうすぐアマゾンですね!!わくわくですね!!