12.01.2011

プカルパにて


イキトスから船で5日。

プカルパに辿り着いた。

こじんまりして、特に観光する所も無い。


セントロの広場の前にはかわいい観覧車があった。こんなちっこいカワイイのが鳥取にもあればいいなぁ。

ちなみに、この隣の宿が15ソルだってさ。



さて、

特に観光する所もないプカルパを訪れた理由は、サンフランシスコ村へ行くためです。

乗り合いタクシーをヤリナコチャで乗り継いで、何事も無ければ1時間ほどのところにある村です。

私の場合は途中、雨が降り、泥道で車が走らなくなっちゃって、2~3時間かかったんだけどね。

雨季になると、道は水没して、ボートでしか行けなくるような所です。


土砂降りの中、目的地の手前で降ろされるし、散々でした。


サンフランシスコ村

スイピーノ到着



ここは、シャーマンがアヤワスカのセレモニーをしているという施設です。





夜の9時にセレモニーは始まります。

その日は、午後2時までに最後の食事を済ませておきます。

そして、塩と油と砂糖を断ちます。

これが、スイピーノの基本的な決まりごとのようです。

私は、5日間滞在しましたが、塩も油もない食事はかなりきつかった。

味の無いスパゲッティ・・・美味しくないね。






完全に自炊なんだけど、私は、食料を持たずにやって来ていたので、ホントにひもじかった。


村は、結構大きいって聞いてたので、当然、市場はあるものだと思っていたんだけどね、

何にもなくてさ、

村の人たちは、プカルパまで買出しに行ってるんだってさ。

しようがないので、近所の小さな商店で、

スパゲティと米、卵、トマト、ジャガイモ、玉ねぎを買って(それ以外の野菜などは売っていない)

それをちびちび食べてしのぎました。(玉ねぎやにんにくは、刺激が強い食べ物なので、本気の修行してる人は、食べないそうです)


果物は、この村では売っていないとのことです。

スイピーノに行く時は、食料を買って行くことをお勧めします。



そんなこんなで、いつも空腹で、塩も抜いているので力がでません。

だけど、ここには3人の日本人が居て、果物や野菜を分けてくれて、なんとか頑張れました。

果物はマンゴーとパイナップルはNGです。アヤワスカとの食い合わせが悪いみたい。





日本人の中の一人は、もう何年も弟子入りして修行しててシャーマンになったということでした。

アヤワスカについていろいろ教えてもらえたので、とても良かったです。

スペイン語じゃ、なんにも分からないからね。日本語で、話聞けてホント良かった。



アヤワスカは蔓の植物で、幻覚(ビジョン)を見せたり、体を治したりするんだって。

最強の薬。

アヤワスカと何かを混ぜて、煎じて作られるという、少しどろりとした、最強の薬とやらを飲むと、

大抵の人が吐くらしい。

もしも、ジャンキーだったら、半端ないゲロと下痢を催すそうです。 

それは、アヤワスカが浄化してくれている、ってことなんだって。


とにかく驚きの不思議体験だった。



私は、3回のセレモニーを受けました。

ナニが起こるのか不安もあったけれど、何事もやってみる!ってことが私には重要なことだった。

もちろんやって良かったと思ってるよ。

それに、たくさん話を聞かせてくれたシャーマン君に会えてなんだかとても嬉しかったしね。

彼は中国の占いを勉強してるって言って、私のことをみてくれた。

ピンとくる話ばかりで、びっくりだった。 
それから、なんだか私は大丈夫なような、なんとかなるんだな!?って気持ちになって勇気がわいてきた。

このデタラメみたいな人生を私らしく全うしていきましょ って思えて、なんだか安心したんだ。

彼とはいろんな話をして、とてもいい時間を過ごせました。


それから、

スイピーノには、電気が通ってなくて、6時を過ぎると真っ暗になります。

ろうそくを灯して、

鳥や虫のなく声に包まれると、なんともいえない静かな心境になります。

満天の星にハっとしたり、文明から遠のくことで感じる満足感がありました。





セレモニーの体験が、どんなに素晴らしかったか!!って訳じゃないけど、

スイピーノには行って良かったです。

アヤワスカは、ホント不味くてしんどかったからね・・・もう飲みたくないって言うのが正直な感想です。

参考までに
セレモニー1回100ソル。
部屋はトイレシャワー付が25ソル 無しが20ソルでした。



余談ですけど・・・・

5日間も究極の食事してたから、ちょっと痩せたんじゃない!!     

そうでもないか?



こんなのが、とっても美味しくてありがたく感じるくらいになりました。

どうもありがとう。



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