エンカルナシオン便り

エンカルナシオンからバスに乗って1時間程行った所に

世界遺産がある。

パラグアイにもあったんだね！是非とも拝見させていただきましょう。

トリニーダへいざ！



入場チケットは３ヶ所周遊券のみ。

25,000グアラニーおよそ500円なり

トリニーダだけでいいんだけど・・・・って言ってみたけど、相手にされません。


ううーーん


もひとつのヘスース遺跡はここから12キロ。こっちはついでに見ていこう。

しかしながら、3つ目の所は、こっから160キロも離れているって。

冗談でしょ？

そんなとこまで行きませんよ！！なに考えてんだ？

3日間有効です　って、そんなの関係ないし。

まぁ、ナニって言っても決まりだからしょうがないね。

おとなしく周遊券を買って、トリニーダ遺跡に入りました。

しょぼい・・・とか誰もいないとか噂聞いてたけど

いいじゃない！！

広々してて、緑が気持ちいい！！


歩き方によると

グアラニー族に宣教を挑んだイエズス会宣教師たちが作ったミッション村とある。

1706年から1760年にかけて建てられたとか。最盛期には４000人もの人が暮らしていたらしい。

映画「ザ　ミッション」の舞台なんだってさ。



ふーん

グアラニー族の住居跡です。

フムフム。

教会のこういった装飾が素晴らしい見所なのだそうだ。

ふむふむ。なるほどね。ただ住めればいいってもんじゃないんだな。

キレイに飾ると、生活も楽しくなるのでしょう。勉強なるなぁ。

ここは、自給自足の集落で、学校や作業場、博物館まで備えていたのだそうだ。

広いは広いけど、遺跡あっさりしているね。

ここで暮らしてた時のことをイメージして遊ぶ。

ひとりぼっちのトリニーダ遺跡でした。




さぁ、町へ帰るか・・・・ヘスースとやらへも行ってみるか・・・・

12キロねぇ・・・・

歩きますか？

はい。


せっかくだから。

この券あるから、タダで入れるってことでもあるし。

やぁ～

聞いてみると場所は簡単だ。　「モトタクシーで」て言われたけどお断りして、

私はボチボチ歩き始めた。

いなか～な風景。お天気も気持ちよいね。

アメリカの服売ってるのかしら？

大抵の家の玄関先のテラスなんかでは、お茶を飲んどる。お食事かしら？



こんな感じのゆっくりな暮らしがしたいなぁ・・・・

今日はまぁ、日曜日なんで、こんなのが多いだけなんだろうけど。



ニホンジンデスカー！！　　って叫ばれたで。


遠くを歩いていたのに、よく分かったね！！

私は、中国人だのフィリピン人だの、ラオス人だの・・・っていろいろ間違われるのだよ。
チリの船旅の時には、ボリビア人だろ　って言われたりもしたんだから。

日本人っぽい歩き姿だったんだろうね。

イエーイ！！！って叫び返しといた。



さーて

こっから1本道だね、って所まで来たよ。

時々、車が通るなぁ～


ぴよん　！



親指を立ててみましょう。


３台目でとまりました。

小さい人がおる。家族連れですねぇ。　安心して乗せてもらいました。

１２キロってこんなに遠かったっけ？ってくらい車は走った。

大きな道からそれて行くねぇ・・・

どこに行くの？って聞くと

「家」

って答えよったで・・・・・・なんでか？

ヘスース　へ行きたいんですけど、って言ったらここはヘスースだよ、って。

そんなん知ってますよ。

世界遺産だよーって言いタイんだけど、世界遺産ってスペイン語を思い出せない。

勉強したのにな・・・

うーん。　どうなるわたし？

土の道をしばらく行くと、ホントに家に着いちゃった。



そしたら、なんと！！！



運転手さんにお金払ってるよーーーー

げげぇー

タクシーだったのか・・・・

運転手さんはヘスースへ連れて行くよ、大丈夫。ってな感じで来た道を走り出しました。

うーん　タクシー拾っただけだったのか・・・わたし。

がっくし。


世界遺産到着。

お金払わなくていいでしょ？！わたし、親指上げてたんだしさぁ～　って一応言ってみた。

５くらい払ってよ　　ときた。

５がいくらか分からない。

500グアラニーは10円、5000グアラニーが100円で、50,000グアラニーが1000円なんだよね。

タクシーの相場も知らないんだから、
「５」　とだけ言われても、百か、千か・・・ピントきません。まさか万なわけないしね。

ゼロが多すぎて、何がなんだか分からんグアラニーだし、まだパラグアイ入ったばっかりで、なんにも分からないだから困ってしまいました。


もう1回、おねがーいって拝んだら、

今度は、「OK」だって。

ありがとう　おにいさん。小さい人のお父さんだと思ったんだよ。まさかタクシーとはね・・・てへ。



みなさんの優しさに支えられて、今日も生きております。



ヘスース入場

広々だねぇ、こっちも。

トリニーダとヘスースは、まとめて、イエズス会伝道所群っていう世界遺産らしい。

向こうの方になにかがある


出た！

トリニーダと同じイエズス会の伝道所でしょ。

でもへスース は未完成なんだってさ。

ここは教会かな？　


寝転んだ人が写り込んでじゃまだなぁ・・・・

ピクニックしてるわ。

世界遺産でピクニックなんざ

贅沢だなぁ。普通こんなことさせないよね。

さすが、パラグアイ。

のんびり加減がいい感じです。

遺跡のことなんてなんにも分からないし、オモシロいもんでもないけど、

ここはとっても気持ちが良いです。

私もピクニックしたいなぁって思うような場所です。


遺跡をちゃんと見て、ちょっとだけごろーんとしたら、エンカルナシオンへ戻ります。

夕方5時くらいには暗くなっちゃうからね。

夜になるまでには、帰りたいのだ。
ヘスースからエンカルナシオン行きのバス乗り場まで、だいたい12キロ。

とりあえず、そこまではさっさといきましょ。

道で バレーボールしてる。

いいね。

パラグアイだぁ！





ぜんぜん車は走っていないなぁ・・・・

大丈夫かな・・・

帰れるかなぁ・・・・


って不安になりつつあったところに、

プップー　だって。

振り返ると、ピカピカの車が近づいてきて、


女の子がオラ！！って笑っているよ。



あっ！！

へスースでピクニックしてた人だ！！



へスースにいたよねぇ！！

どこまで行くの？エンカルナシオン行くよ！！　だってさ。


乗って！！乗って！！

って、親指上げる前に拾ってもらっちゃった。

ラッキー

彼らはアルゼンチン人だった。男の人はフランス人で大学の友だちなんだってさ。

対岸の町から遊びに来たのだ。

大陸って言うのは、こんな風に気軽に外国を行き来するんだね。

国境っていうのがあって、見えない線で囲まれている、なんて事の方がおかしなことなのかも知れないね。

彼らのお陰で、明るいうちにスイスイ帰って来れました。




みなさんの優しさに支えられて、今日も生きております。






エンカルナシオンなんて、ブラジルビザ取る為だけの日帰りでいいわ、ってちょいちょい聞いてたけど、すっごく良かったわ。

私は好きです。

どうもありがとう。