20日間ほど滞在した弓場農場を発つ日が来た。
雨季が終わり、冬の始まりの今頃に、こんな風に雨が降るのは珍しいそうだが、
その夜は土砂降りだった。雷までゴロゴロいって嫌な天気だ。
「良いよ、良いよ!!」って聞いていた弓場農場。
20日間くらいの滞在じゃ、ナニが分かるってもんじゃないね。
「せめて、1週間は居たほうが良いよ」って言う人が居た。
あるいは、
「2週間くらいは、」「できたら、1ヶ月は・・・」という者も居た。
長く居れば、居るほどに良いのだろう。なんとなく分かる。
私は、2週間くらいして、ようやく少し慣れてきた感じがした。
おばちゃんに、てるてる坊主・・・って呼ばれて、私のことでしょうね?って思って、振り返ってた最初の頃。
他の旅行者たちと馴染めなくて、嫌な思いをしたこともあったっけ。
旅立つ日を決めた頃から、なんだか違う空気を感じ始めた。心もほぐれてきたよね。
そしたら、ホントあっという間だった。
私、なれるの遅いかな?時間かかり過ぎてるかも知れないけど、集団生活なんて大嫌いなんだから・・・
しようがないね。
いつの間にかみんな、レイカ、レイカ、って名前も覚えて呼んでくれるようになったのに、
私は、旅立つんだ。
別れの時、
どうしてこんなに寂しいんだろうね?何回やっても慣れないわ。
もう会えないって思っちゃうから かな。
過ごした日々が、美しかったから だろうか。
優しくて、温かく受け入れてくれていたもんね。
名残惜しいよ。愛しさが込み上げてくるね。
ずっとここに居られればいいのに・・・・って思っちゃうけど、そんなことはできないんだ。
いつも、いつも、そうやって、私は別の場所へ行くんだ。
降りしきる雨の中を走る夜行バスで、うとうとしながら振り返る日々・・・・
初体験もいろいろあったんだよ!!
コレ、かぼちゃ。変な形だな。
薪で料理しとるわ!!って驚いたんだよな。普通のコンロもあるけどね。
かんぴょう作り。
種のところをくりぬいて、ちょっと厚めの帯状に剥いていくのだ。今年のは、種が多くて、捨てる所が多いらしい。(豚のえさになるよ)
かんぴょうを干してるところ
コレはレモン。いっぱい採れるね。
2,3日でこんなになったかんぴょう。天気がいい時じゃないとできない仕事。
コレは花梅っていう。
いちごみたいだね。 中は空洞になっているよ。そんで、種が入っておる。
ヘタみたいになっているところを切り抜いて、種を取る。ジャムにするのだ。生でかじってみると、
梅しば みたいな味がした。食感はしゃりしゃり 。
お次は、
生地をのばして・・・・
挽肉やら、たけのこやらが入った種を包みこむ。
揚げて、揚げて!!パステオだったけな?エンパナーダに似てるけど、ちょっと違うみたいだ。
スナックですけど、晩ご飯のメインになった。
揚げたてが出てくる!!マジ美味い!!
作業の合間に貰った、椰子の実ジュース。 そこら辺の木から落とした実。
金曜の午後は絵を描く時間。久しぶりに描いたよ。モデルは唐辛子さんです。
弓場には陶芸をやってる人も居るのだ。
誰でもみんな、好きなことをやっていいんだ!!
「弓場の為に犠牲になることはない!!自分の為に自分のやることをやれ!!自分は好きでここに居る」
こういう思想が根底に流れているんだって。
ちょうど、窯に火を入れるタイミングに当たったんだ。
1000度くらいに保ち続けなきゃならないんだってね。だから、寝ないで番をするんだって。
薪をくべて調節するの、難しそうだ。
コレはゴマの木。木って程じゃないね。なんて言うんだろう?
熟れて乾燥すると、実がはじけて飛び出すんだってね。ゴマを取る作業がしやすいように、葉っぱを全部落としたんだ。
第一アリアンサ村まで散歩に出かけた。30分位の距離。石碑がボンボン建っている、荒れた公園があった。
商店が数件あるようだ。学校もあった。
弓場のおじさんが車で通りかかったのを見つけて、一緒にビールを飲みました。
ちょっとした酒場です。
ここから十数キロ離れた第二アリアンサは、なんと!!
鳥取からの移住者が多く集まってできた という話。その為、日本語学校の先生は鳥取県から派遣されているそうだ。
残念なことに、今は、先生が居らず・・・(6月の終わりには来るとのことです)
学校やってないんだってさ。げげぇー。
なにかの時には、鳥取県知事やらも来訪するとのことで、私も表敬訪問するべきだったんだけど、
行っても、学校は閉まっているし、畑に行ったりで、人も歩いてないと思うよ・・・と言われ断念しました。
この学校の先生、なかなか来てくれる人がいないんだってさ。広き門らしいよ。
ホントは1年の任期なのに、次に来る人が見つからず、3年やったっていう先生もおったそうな。
弓場農場によく遊びに来て、飲んでいたよーだってさ。
いいね!!鳥取のみなさん、ここオススメだよ。
1日中鍬持って、新しいオクラ畑の草刈り。かなりキツかったな。
腕ぱんぱんだし、鍬を握る力も出んようになる。
移住して、奴隷のように、働いていた人たちの事を考えるとゾッとしたよ。
私たちがやってることなんて、
「あー疲れた。腕痛い・・・・」とか言って、平気で休むことができるからね。
こんなのを朝から晩まで、毎日やらなきゃならないなんて、想像したくもないわ。
ろくにモノも食べられないで、やれることじゃないよ・・・
昔のひと、よう頑張ったなぁ。1日鍬仕事して、つくづく思いました。
今ではね、
てんぷらやうどんや巻き寿司や・・・日本のご飯が好きなだけ食べられるのだよ。
食べ過ぎて、体重を増やさないようにって、思案するほどなんだから。
良い時代に生かされているのだ。
感謝しております。どうもありがとう。
取り留めの無い話になってしまった・・・
どうしよう・・・
まぁいっか。
午前6時前 サンパウロに到着。
大都会だ。
雨が上がったばかりの空。
雨のニオイもちょっと違うね。
いよいよ、南米最大の都市ですか、、都会よりも田舎町が似合う?様な気がする。写真が楽しみです。
返信削除弓場、またいきたいとこだね☆
返信削除tanakaさん
返信削除最大の都市です。東京みたいだ!! そして、東洋人街もありますし、なかなかオモシロそうな街ですね!!
nagasakaさん
おらおら!
弓場また行くでしょう!!別れの時になって思うことがたくさんあって、非常に名残惜しかったぞい。
居る間にもっと抱きしめておけばよかったと思うのです。
おまえさんのこともしかり。
元気でな。