4.02.2012

黄金のフィッツロイが見たい



オラ!こちらアルゼンチン

パタゴニアだよ!!



チリのプエルトナタレスからバスで5,6時間のエル カラファテで乗り継ぎ、
更に2時間ほどバスに揺られて、エルチャルテンにやって来ました。


小さな町だ。
冬になると店は閉まり、人も居なくなるという。

夏の終わりのちょうど今頃は、観光客が減り始め、かと言ってもうすでに閉まっている店も無い。
特別に不便なこともない良い季節だ。
静かで穏やかな時が流れている。



エル チャルテンは フィッツロイ山域の入り口の町。

トレッキング天国なのだ。

入山料などは一切無いので、タダで山が歩ける!!!

どうもありがとう。


まずは、レンタル屋さんに行って

テント二人用  30ペソ
寝袋+マット  25ペソ

を借りた。

計55ペソ 1晩につき、およそ1100円なり 
(レンタル屋さんは2、3件しかないみたい。ピーク時には全然足りないらしい。)

1泊だけだし、ガスや調理器は借りないでパンをかじることにした。荷物とお金を節約なのだ。



午前中に出発




やぁ~!!










初めてのひとりトレッキング・・・・・



写真もちゃんと自分で撮るのだ。









2~3時間で辿り着けるというキャンプまで、わたしは4、5時間かけて歩いた。

ひとりだと、好きなモノを好きなだけ見ていられる。


フィッツロイが見えた・・・・

この山、実は町からも見えてるんだけどね・・・・

林を抜けて、ふっと現れた時は、おおおぉ!!!って思うんだな。







紅葉の季節だったんだ。

大地を覆う紅葉の絨毯にうっとり。

何の為に色づいているの?

私を喜ばせる為じゃないでしょ?

大抵の事には理由があるみたいだけど、私には分からないことばかり。

山がとんがっていることも、雲がぺろ~んってなってることも・・・・

そこにどんな秘密があるのかも知らないで、ただただその美しさを感じている。

空は青いし、太陽はすぐそこに居るし、言うことない。




キャンプに着いた。
POINCENOTっていうキャンプ場で良かったのに、通り過ぎて、RIO BLANCOまで行ってしまった。10分くらいの距離なんだけどね。
誰も居ないから引き返した。
 
ホントうっかりしてるなぁ・・・・。


テント張って



散歩して、






本を読んでみたり、山を眺めてみたり、イタリア人のおじさんたちとおしゃべりしてみたり・・・


山を堪能する。




晩ご飯はコイツ。朝ごはんも然り。




サンドイッチなのだ!!



晩ご飯早かったかな?お腹すいてたから6時過ぎに食べっちゃた。

日が暮れるのは8時半くらいだからね。

ご飯の後は、

ずっと空を眺めてた。

移ろう様をずっと眺めてた。

常に変わり続けていくんだ。

同じなんて、ほんの一瞬もないでしょ。

瞬間、瞬間の連続を見続けていると、

その一瞬にこそ永遠があるってことを思いだす。

私の中の無数の永遠を思い出していた。



モクモク・・・・
煙を吐いてるみたいなフィッツロイ。



水に色を落とした時みたいに、雲がウニャウニャ~って踊ってる。



夜が少しずつ近づいてくる。



月、半分。


良い1日だった。
大満足な1日だった。



9時過ぎると急に夜中みたいになる。

おしゃべりしてる声がだんだん消えてく。



寝袋に入ってもなかなか眠りに落ちなかった。

あちらから風がやってくる・・・・・

ごーって唸って、あちらからやってくるのが分かる。

来るぞ、来るぞ、って待ちかまえてる。

テントの上を通り過ぎて、反対側へ去って行く。

タープをなびかせ、テントごと私を連れ去る勢いで、風がやってくる。

怖い。

テントがホントに飛んで行ってしまわないように、外に出て確かめよう。

強烈だと思っていた風は、外に出てみると大したことなかった。

満天の星だった。


そして、

朝が来る。



黄金に輝くフィッツロイを拝もうと、早朝トレッキング。

午前6時出発。

もう6時なのに、満天の星空。
朝の気配はまだない。

1時間くらい山を登って、湖到着。

ここまで来ないと見えない湖なのだ。フィッツロイがマスマス格好良く見えるね。




太陽が染める・・・・


キレイだなぁ~
って東の空ばかり眺めてたのかしら?



ってわたし・・・・・




黄金に輝くフイッツロイを見逃してたみたい。

やだ~

なんで?

日本男子2人組みが居て、オレンジいまいちでしたねぇ~って言ったら、

「オレンジっていうか・・・・黄金に輝いてましたよねぇ・・・・」

だってさ。

撮った写真見せてもらったら、超輝いてた・・・・・

がーん。超ショック。

彼らが岩に登って記念写真撮ってるのは見てたんだよね・・・・記憶にある。

まさにその時が一番黄金の瞬間だったみたい。

「何やってんですか?!」って笑われたけどね。

ホント、ショックです。

うっかりにも程があるでしょう。情けないわ。






私がみた朝焼けフィッツロイ。
 
こんなもんじゃないのよ。

黄金に輝くフィッツロイが見たい。





私らしい結末でした。

相変わらずな私。

かわいいね・・・と思って頂ければ幸いです。


どうもありがとう。



2 件のコメント:

  1. フィッツロイといえば、”PATAGONIA”のロゴになっている山ですよね?トレッキングの聖地ですね。うらやましい、、。日中はまだいいけど、夜は寒いのでは?調理器具無しでは、暖かい飲み物が作れないから、寒いときは大変そう。気をつけてくださいね。

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  2. tanakaさん
    そうです!ロゴです!!わたしはよく知らないのですが、ロゴの話しはよく耳にします。

    日中山を歩いていると、半袖でもじんわり汗がでます。
    休憩してるとすぐに寒くなりますけど。

    夜の寒さも、わたしが想像していたのよりはうんと暖かいのですが・・・結構着込んでいますよ。
    キャンプでは確かにあたたかいものは食べたいですね。だけどひと晩だけだしと思ってケチりました。
    道具を借りるお金で、町に戻った時にご馳走食べよう!!って思ったりもしたけど、やっぱりそれもケチっちゃいました。

    いつもありがとうございます。
    気をつけます。

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