2.24.2012

オキナワ 2


2月17日午後 オキナワに着いて、学校と資料館を見学した。

その夜、おじぃが三線教室を学校でやるから、もしよかったら、と誘ってくれたので、覗いてみた。

おじぃしか居ない。誰も来てない・・・

30分程しておばさんひとり現るも、他に誰も来ないので、今日はお終い となった。

本当なら6,7人は集まるハズなのだそうだ。



私も久しぶりに三線をならしてみた。5年くらい前に少し習ったことがあるのだ。

全然覚えてなかったけど、楽しかったです。




次の日の朝、おじぃが宿に迎えに来てくれた。

ブラジルから遊びに来ている友達も一緒に遊ぼうねぇ と言って。


実は、クスコの宿で出会った旅仲間から、オキナワでとてもお世話になったおじさんが居ると教えてもらっていた。
なんとか会館に行って、そのおじさんの名を言えば連絡してもらえるから・・・・って聞いていたけど、その会館に鍵がかかっていて、おじさんには会えないなぁ~と思っていたんだ。

ところが、このおじぃに、その名前を知っていますか?って聞いてみたら・・・・

なんと!
 
「それは私の息子ですねぇ~」ときた。なんということでしょう!!ホントびっくりです。

てなわけで、紹介してもらったけど、会えそうもなかったおじさんのお家へ行くことに。


牛が歩いてる・・・・長閑な風景の中に

モノスゴイ豪邸。 でっかい家の何倍もあるお庭・・・・  びっくりした~ なんだコレ~


お茶うけにちんすこう たまんないね!!!


家には奥さんしか居なかったけど、みんなでおしゃべりしてた。
ブラジルから遊びに来ている友だちは、結婚するまではオキナワに住んでいたんだって。

ジャングルだった頃の話しをたくさんしてくれた。

空も見えないくらいに生い茂る木々。狩りに行ったりすると道に迷うこともあったんだって。そういう時の鉄砲の合図がこんなんだったかねぇ?と思い出話。

時々、子どもがジャングルの中で迷子になったりもしたんだって。

ある時、3日みんなで探しても見つからない子どもが居たって。

諦めかけていた時、ジャングルの上をクルクル飛んでまわる鷹かなんかの種類の鳥を見つけた。

その鳥は腐った肉なんかを食べるって知っていたから、おかしいなぁ?って、

その下に行って見ると、迷子の子どもがぐったりと眠っていたんだそうだ。

もうすぐ死ぬところだったのを、あの鳥が狙っていた・・・って。


サバイバルな暮らしだな・・・私は思い出話に興味津々。


行く先が、ジャングルだとは知らなかったけど、ひとり50町歩の土地が貰えるとあって、覚悟を決めて船に乗ったそうだ。
その頃は、日本がこんなに早く、こんなにまで復興するなんても思えなかったし・・・って言ってたな。
おじいは16歳だった。両親に連れられて家族で来たってね。

もうすぐ60年が経とうとしているけど、やっぱり沖縄に帰りたいという気持ちは無いんだって。もう、ここが自分の故郷と思っているんだってさ。

お昼

おじぃの奥さんが、ご飯作ってくれてるからっておじぃのお家へ。

 TVはもちろんNHKなのだ!

うちは小屋だから・・・っておじィは言ったけど、なかなか立派なお家でしょ!
おじぃは息子の豪邸の、道はさんですぐの所に、自分の豪邸を建設中なのだ!!





味噌汁マジ美味い!!黒米ご飯。もちもち日本米!!お母さん自家製の油味噌まで出てきた!!ユカイモのフライにかまぼこもあるよ。
さいこう~チェベレ!!

おじぃとブラジルから来てる友達です。

ホントに感激しました。彼等の優しさ。
通りすがりの私です。こんなにしてもらって。
 



さぁ、ご飯の後は、畑を見せてもらうドライブへ

おじぃは大地主のようです。人の倍の畑を持っているそうです。

現地人の人夫は常時6,7人いるのだそうです。住み込みの人用の家も有りました。



写真には写り切らない広大な土地です。気が遠くなるほど、遠い、遠い景色です。




大豆と小麦の二毛作だそうです。コレは大豆。緑の絨毯。雑草が多くて除草剤をまいてるところなんだって。雑草だけを枯らす薬があるんだってね、知らなかったわ。

機械仕事と言えども、うんざりするほだね・・・莫大すぎるだろー 

それから、米を少しと、とうもろこしの畑もありました。オキナワの米はあんまり美味しくないんだってさ。

おじぃの畑ドライブ、半分だけでも周囲が5キロ以上あるとのこと。また別の所にも増やした畑があるんだって。どんだけ?!


時々サトウキビ畑もあったね。製糖工場もあるそうです。



だけどね・・・
今みたいに安定した暮らしになったのはまだ10年くらいなんだって。

この広大な畑、雨の恵みにだけに頼っているんだってさ。なんで灌水しないのかね?ってちょっと不思議なんだけど、まあとにかく自然の雨だけが頼り。

賭けだよね。毎年ギャンブル的農業。雨が少ない年はやっぱりよくないのだ。
収穫間近に、洪水がきて、台無しになった年もあるって。

どん底も、何度も経験したそうだ。

どんな時も、今を精一杯生きていくしかなかった って。

こんなに大成功してる、なんて未来は、少しも想像しなかったんだって。

日本に帰るなんてことも、考えなかった。

成功を信じる なんてこともしなかった。

ただ、今日を生きることだけを考えて暮らしてきたんだって。


そんだけギリギリだったってことだよね。

今日を生き延びなければ、明日も来年も無いんだからね。


月日が流れ、少しづつ生活は良くなっていったそうです。

それでも、やっぱり、今日が暮らせればいい・・・という考えなんだってさ。
 
最早、スゴイ金持ちなんだけどね、今日が暮らせればいいんだってさ。
 
話しを聞いてても欲を感じさせない。勉強なるわ。


はい。話変わるけど、
 
この日は2月18日
 
 
 
カーニバルの始まり始まりなのだ。

今日から4日間、連休になってのお祭り騒ぎ。

パレードしたり水かけたり・・・

 

そんで、おじぃの息子さんが、サンタクルスのカーニバル見にいくんだけど、一緒にどうですか?

って誘ってくれた。

私は二つ返事でサンタクルスへ!!やった~

沖縄県から派遣されてる先生も一緒だった。年明けからだったかな?先生のふたりの息子君たちもオキナワの学校に転校して勉強してるのだ。

カーニバルのパレードを見る為の椅子席をわたしたちの分も買ってくれていた。いくらするのか知らないけど・・・
その他にもたくさんご馳走になったんです。


会場へ向かうサンタクルスの路地・・・ちびっ子たちが水風船を投げてくるのだ。


祭りの日にはファッションもこんな感じに!!いいね。

パレードの始まり。






泡のスプレー攻撃・・・ ナニかけられても怒っちゃいけないのだ!!

祭りなのだ!!



前の方に出て立っていると、椅子に座ってる人たちが見えない!!って泡泡攻撃するのだ。

いつまでも邪魔してると、泡だらけになっちゃうよ。


大きな山車がパレードを盛り上げる。


そこにはレイナ(女王様)が乗っていて、歓声と注目を浴びるのだ。

みんなキレイだなぁ。



キレイに飾られた賑やかな山車が次から次へとやってくる。

2時か3時位までパレードは続くということだったけど、私たちは、ちびっ子も眠くなるし、なんだかんだ飽きてもくるので、10時過ぎには帰ることになりました。

町のあちこちから歓声が聞こえ、水風船が飛び交い、破裂し、大騒ぎでした。



もう11時になろうとしていたけど、お洒落なレストランバーで車が止まり、

ご飯を食べましょう!!だってさ。








私はトマトのスープを頂きました。
お洒落です・・・・
味も優しくて夜食にぴったり。


トイレもステキでしょ!!



深夜12時頃モンテーロで宿を見つけもらって、みんなとバイバイしました。

長い1日でした。とっても盛りだくさんで有意義な1日でした。





パレードが始まる前、息子さんがいろいろお話してくれた。

彼は2世でオキナワで生まれている。

日本に何かの研修で2年間暮らした経験もある。

その他にも何度も日本、沖縄、には行っているそうだ。私がオキナワ村を訪ねる3日前に沖縄から帰って来たとも言っていた。

ある時、ボリビアから日本に飛び、川崎駅に降り立った。
せわしなく行き交う人たちを見ているうちに、

「僕、ボリビアで良かった」と思わず呟いたことがあるそうだ。

今はようやく、生活も安定し、友だちと共同出資の会社をおこし、軌道に乗って順風な日々を送っている。

どん底も長かったけど、大変だった日々が、苦労した経験が今の僕を作っているのだ と感謝しているんだって。

だから、人にも優しくできるし、大変な人の気持ちもよく分かるって。

今は、自分の時間を作ることができる。それが何より幸福なことだと思う って言っていた。

自分で1日中働かなくても、管理する側にいるからそれなりに時間が作れるようになったんだって。



自分の時間・・・・

やりたいことができる時間。

日本人は自分の時間を作るのが難しいでしょ?!ってね。

そうだと思います。


私は自分の為にばかり時間もお金も使っているけどね。

誰かのために生きていきたい・・・とぼんやり思うようになってきたところです。


コロニアオキナワ。

ステキな出会いがあったお陰で、ホントに素晴らしい滞在になりました。

ホントラッキーでした。

ありがとうございます。


2 件のコメント:

  1. tanaka24/2/12

    すごいなぁ、いい出会いだなぁ、うらやましくて、、。”自分の時間”か、、、。家族持ちのサラリーマンには難しいかも、普通ならね。少しでも自分の時間を持つために、家族をおいて、毎年、2週間だけ、わがまま言ってジャングルで自分を見つめてます。旅は、出会いがあって楽しいね。イキトスから150kmはなれたジャングルで知り合ったガイド2人とは今でも連絡取ってるし、去年、タラポトで知り合ったガイドたちとも連絡とってます。旅の出会いって、特別なもので、たった1日でも、何年も前からの知り合いみたいになれるから、私は大好きです。この旅のすべての出来事が”宝物”ですね。

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  2. tanakaさん

    2週間も休みがとれるなんていいですね!!そしてジャングルへ。イキトスから150キロなんてどんなジャングルでしょう?私が行ったジャングルは何キロ離れてるのか知らないけど。

    たった1日でも、やった~出会えた!!って思う人いますね。何日も一緒に過ごしても、すれ違っていく人もいるし・・・・。出会うってホント不思議です。

    もう2度とは会えないかも知れないけど・・・宝物です。

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