3.12.2012

カラマ



サンペドロ デ アタカマから2時間ほど。

銅山の町、カラマです。

土の道と土の壁の家ばかりのアタカマから辿り着くと、賑やかで大きな町のように感じましたが、実際は銅山しかない・・・

小さな町です。

セントロを歩くと、こんなのがいるから・・・デズニーランドかと思っちゃうでしょ・・・・
旅のお宿は

HOSTAL DESIERTO FLORIDO

BALMACEDA通り2042です。

8000ペソ 

高いですねぇ1350円くらいです。たまらないです。

セントロ中心近くの宿で、なぜか3件続けて満室(ツインならあるって言う宿もあったけどね)
と言われ・・・ちょっとづつ遠くへ歩き歩き、ようやく見つけた宿でした。



部屋はシングル。テレビとWIFIが絶好調です。シャワー熱々。湯量も最高。
窓もあっていい感じです。ぼろっちくて、気味がわるい・・・って最初思ったけど、なかなか快適でした。


さて、カラマです。

ここは銅山の町。他には何も無い・・・

わたしは、その銅山をどうしても見学したくてやって来たのです。

この先、サンチアゴ方面へ向かうので、乗り継ぎだけでも立ち寄る町ではあったんだけどね。



チュキカマタ銅山 聞いたことがあるでしょ?!


世界最大の露天掘りの銅山ですよ!

採掘場の規模は、およそ、奥行き4.3キロ、幅3キロ、深さ800メートルだそうな。




写真には収まりきらんでかさですよ!!

ここで採掘された鉱石は最終的に99%以上の純度に精錬されるんだとさ。




ふーん・・・・




実は、銅山だの露天掘りだのには、全然興味はないんです。

見て、すごぉ~い っては思ったけどね。




チュキカマタ銅山


その存在を初めて知ったのは、映画「モーターサイクルダイアリーズ」の一場面からでした。

それは私にとって、とても印象的なシーンでした。



若き日のゲバラたちは、この銅山で、自分の土地を追われ仕事を求めて旅してる夫婦に出会います。

ちらちら燃える小さな火を囲んで、

奥さんが、「あなた達も仕事を探しているの?」って聞きます。

「いいえ、違います」ってふたりは答える。

そしたら、奥さん、不思議そうに
「じゃあどうして旅をしているの?」って聞きます。

ふたりは 「旅をするためです」 と答えました。



こんな感じのシーンです。


私も、なんで旅してんだろう? って時々考えるんです。
15年くらい前に初めて旅した時からずっと。
考えるんです。
だけど、
なにをどう考えても、理由は見つかりません。
好きだから、とか、楽しいから、って言うのは理由にならないような気がするし、
第一、それは定かじゃないし・・・。
困ったもんです。

それでもなんでも、旅に出る・・・抑えきれない衝動があります。
旅せずにはおれない衝動です。
困ったもんです。

帰る所がある 旅です。
土地を追われたりはしていません。幸せな旅です。

旅をする為の旅です。

そんな感慨にひたるつもりのチュキカマタ銅山でしたが、なんだかバタバタと見学して帰ってきました。
しみじみしてる暇もなかったよ。

まぁいっか。



カラマの町も楽しかったです。

メインストリートを歩いていたらね、声かけられたですよ。

どうやら、私の頭髪が可笑しいみたいだったね。

道ですれ違うちびっ子も、わたしの頭を指差して何か言うもんだから、お母さんに注意される、ってのもあったしね。

カラマでは、わたしの頭は、少し目を引くスタイルだったようです。



おじさんが、おいでおいで ってして・・・・

オラ~!って近づいて行くと、

自分の頭に私のフサフサ髪のっけて、笑ってんの・・・

なんだべ?

意味分からないよね。


奥さんや友だちがいっぱい。やたらフレンドリーなのだ。

おじさんは歌手らしく、私の耳元で歌う歌う・・・

超あま~い  


そんで自分が歌っているCDを一枚くれました。サイン付きなのだ!!

おじさんは、この道で自分のCD売っていたんだよ。





嬉しいね。そういうの。

おかげさまで今日もハッピーしてるよ。

どうもありがとう☆












4 件のコメント:

  1. tanaka12/3/12

    旅する理由?難しい。私の場合は短期間だしターゲットが決まっているので、わかりやすい。それでも、現地の人から見れば、”お金持ちの遊び”と言われたことがある。ガイドを3人頼み、四駆のレンタカー、ガソリン代で$80くらい払ったことがあった。ドライバーが”俺の月収だよ”って言ってたがどうなんだろう。確かに南米の人から見たら、地球の裏側の人間が自分の国を旅してるって、なかなか理解できないかもしれないですね。”飛行機に乗るお金なんかないよ”って言われたら、その後、会話が続かなかった。私は自分が恵まれていると実感した旅でした。

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  2. tanakaさん

    旅する理由なんて、ホントにあるのかな?って思います。
    私なんて、日本の中ではホントに貧乏なのにね。やっぱり”お金持ちの遊び”なわけですよ・・・変な感じです。
    理由なんて無くてもいいですかね?やっぱあった方がいいのかな?なくてはならなかったりして・・・
    どうしよう・・・




    過酷な労働と搾取と生きていく為の旅と・・・・映画のシーンに思いを馳せながらチュキカマタ銅山を眺めてみると、笑っちゃうくらいカラっとして明るい雰囲気の今を感じました。

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    1. tanaka12/3/12

      理由?いらないでしょ!私から見たら、理由なんてどうでもいい。旅してるやつ、かっこいい! うらやましい!それだけ。みんなが知らないこと、どんどん吸収して、体験して、日本にいる人より、数倍も視野が広くなって、すごい経験してる。旅が好きでも、今は行かれない人たちの代表だと思って、思いっきり、いいことも、いやなことも経験してください。ただし、命、体は大切に。

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  3. tanakaさん
    ありがとうございます。元気がでます。
    日本にいる人より、数倍遅れてる・・・役に立ってない・・・・って思うこともしばしばですが、私は、こんな風にしかできないんだ!と開き直っておもいきり経験したいと思います。
    吸収したいです。ありがとうございます。

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