パイロット・プランが見たい＠ブラジリア

「50年の進歩を5年で！！」というスローガンのもと、

ブラジル中央高原の荒野に、過去を持たない首都、

ブラジリアが誕生した。

1960年4月のことです。　町はその後、世界遺産にも登録されました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

町の中心(胴体部分）あたりにあるテレビ塔から見下ろしたブラジリアの町。

この町は、ジェット機形に整えられた区画に、奇抜な建築群が配されているという。ブラジル建築界の巨匠、オスカー・ニエマイルとルシオ・コスタによって創られた人工都市なのだ。


じゃーん！

地図で見るとこんな感じ。なんとなく飛行機の形が分かるでしょ！

こうやって見ると、なるほど！パイロット・プランだ！！って、ようやく分かるのでした。

実際、町を歩いていても何にも感じないし、テレビ塔から見下ろしても、オオーー飛行機だ！！なんて、ちっとも分からなかったけどね。

ブラジリア、こんな町です。


旅のお宿はコチラ

POUSADA BRASILIA

住所　SHIGS 703 Bloco A Casa 61  Asa Sul Brasilia-DF

1泊シングル　70レアル（2800円）。朝食、ＷＩＦＩフリー。台所有りだけど、使わせてもらえるのか微妙。


ブラジリアには安宿はない！！　　　いろいろ調べたけど、ホント高い。

Ｗ３　Ｓｕｌ通りには、安宿が数件あるとのこと。

2011年の情報では、50レアル（それでも2000円なんだからクソ高いけどね）のお宿が、行って見ると、85レアルになってた！？およそ3400円なり。

げげぇ。そんなに払えるか？どうしよう・・・。高いよ、マケておくれ・・・

甘えた声をだして、どんなに頑張っても、75Ｒｓにしかならん。3000円かぁ。

去年の情報が、最早、死んどる・・・ブラジリア、どうなってんだい？

私は諦めて、その宿を出た。

ブラジリアでは、4，5年前に　安宿　POUSADA の営業禁止令が出たらしい。

理由も分からんけど、なんだかそんな噂なんです。

そんで今は、ＰＯＵＳＡＤＡの看板も出さず、ひっそり営業しているようです。なので、どこがお宿なのかも分かりません。

宿を見つけようもないのに・・・

出てきてしまった私。

途方に暮れる・・・・。

そうだ、ユースホテルの住所をメモってあるんだった。地図で探すけど、場所分からないな。

広場の売店で聞いてみるも、みんな分からんって。

こっちの方じゃないか？とか、ここら辺だと思う、とか・・・みんな優しいけど、そんなんじゃ分からんよ・・・。

日も暮れようとしているのに・・・。

途方に暮れる・・・・。

買い物してたおねぇさんが「安宿を探しているなら、近所に知ってる所あるけど」って。

是非是非、お願いしますって連れてってもらう。さっき買っていたパンもくれる、やさいしおねぇさんだ。

やっぱり、看板もない普通の家のチャイムをならす。なにを話していたのか分からないけれど、交渉中な感じはする。

泊まれないようだ。

あっちにもあるからね！って歩き出した。

そんで、辿り着いたのが、ここよ！！

1泊70レアル・・・げげ。高いじゃん。さっきんとこと変わらんね・・・どうするべきか？覚悟決めるか？

おねぇさんがなんか言ってくれたみたいで、さっくり60Ｒｓになった。壁にかかった料金表には最安の部屋が80Ｒｓとなっておるけど・・・。


もう一声！！2泊するから～　50Ｒｓでなんとか。ポルファボール！！

ってなわけで、50Ｒｓで落ち着きました。

おねぇさんのおかげで、良い宿に出会えたわ。ホントありがとう。

朝食はこんな感じです。30レアルもマケてくれたのに、いっぱい食べなぁ～って。笑顔のステキな、陽気なおばちゃんたちに、ほっこりしました。



さてさて、ブラジリア観光です。人工都市に興味津々。

まずは、テレビ塔にのぼって町を眺めよう！！

他の建物に比べて、実に質素な佇まいであります。エレベーターに乗って展望台まで連れてってくれます。入場料もなんもないのだ。イエィ！





上から眺めたら、今度は歩くのだ！！

後姿だよ

こちらは、クビチェック大統領記念館です。この人が、言いだしっぺなんだってさ。ユートピアを創ろう！！ってブラジリアができたんだ。

すごいね。町を創ろう！！って発想。それが実現しちゃうんだから、天晴れだよ。

私も、なんか作りたいよー！って思いました。


ここはお墓なんだって。外観は棺をイメージしているらしい。ここにクビチェックさんが眠っているみたいだな。だからよ、中には入りませんでした。




お次は、ボア・ボンタージ寺院です。

世界の平和を願って、宗教の枠を超えた、全ての宗教のための祈りの場として建てられた施設だそうな。

２４時間解放されているそうです。

裸足になって、渦巻きの黒い色の上を歩いて中心へ向かう。

その真上、ピラミッドの頂点には・・・・

世界最大のクリスタル（水晶）が据えられているんだって。

次の人が来るまで、しばらく佇む。　なにかを祈るのではなく、願うのでもなく、ただ感謝する。

白い色の上を歩いて戻ってくる。渦巻きを静かに歩いていると、浄化されてくような気がしてた。

なんて言うか・・気持ち良い場所だったよ。クリスタルのパワーでしょ？



世界に平和を・・・・・



今日はコレでお終い。と思いながら、またひたすら歩いて帰ってきた。

時計を見ると、5時だった。お腹もすいたなぁ～

安食堂など見当たらない。高級そうなレストランさえもこの辺りでは見かけないのは、なぜ？


そうだ！テレビ塔の下の広場に屋台村みたいなの出てたぞい。そこへ行ってみよう！！

宿から空腹を抱えて歩くと、そこそこ遠いのだけれど、他に当てもないのです。


その前に、ドン・ボスコ聖堂に寄ってしまいました。お腹ぺこぺこなのにねぇ。

宿からすぐ近くなのです。

中に入ると・・・・

こんな感じ。
なかなか落ち着くのだ。

天井からぶら下がってる、この巨大は、ナニか？というと、

水晶のシャンデリア　なのだ！！

また水晶出たなぁ！！　なんと、2700㎏の水晶なのだ！！

5時45分　点灯。

なかなか落ち着くのだ。



さてさて、ご飯です。

米食べたいんだなぁ～。

って行ってみると、屋台村、みんな閉まってしまっとるわ・・・げげぇ。

ホントがっくし。だけど、テレビ塔がまだやっておるわ！！歩き方には5時45分までと書いてあるのに、ラッキー！！

夜景見物にもう一回上ってみましょ。ただだから、気楽に上れる。イエィ！！

昼間のと同じ視点だよ

遊園地があるね。　おとぎの国だぁね。

遠くの方までキラキラしてる。けど、なんとなく荒野だった感じもする。

ひとりだから、そんなにロマンチックではないね。　　ご心配なく。



そんなこんなしているうちに、すっかり日が暮れてしまった。

しようがないから、広場の売店でパンか、なんか、食べましょ・・・とトボトボ歩いて帰ります。



横断歩道にピエロが居る。




赤信号で止まる車に、小銭をもらう大道芸人。よく見る光景だ。



ピエロじゃないけどこんな感じね。

赤信号なのに、芸しないピエロ。渡ってくる私をずっと見てるみたいだ。

視線を交わす。

手を上げるピエロ。

私はどういう訳か、当たり前みたいに近づいて行って、その手にハイタッチ。

そのまま握手をして、その手にそっと口づけるピエロ。

そして、ハグ。

なんで、ハグしたんだろう？ピエロ・・・

寂しげに見えたのかな？　　

ひもじかったけど、寂しくもなければ、悲しくもなかったんだけどな。

そのまま何も言わず、笑顔を交わして通り過ぎた。

たった一言の言葉も交わさないで。



私は売店でパンを食べて、道路の向かいにスーパーがあるのに気づいて、買い物してた。

そこへ、さっきのピエロが現れた。

彼は、アルゼンチン人だった。

いつの間に集合したのやら？大道芸仲間、４，５人と一緒だった。彼らは、チリとアルゼンチンから来ている人たちだった。

みんな、やたら優しい顔しとる。


知らないピエロとハグしちゃいけないのかも知れないけれど・・・

心がとても喜んでいます。

ステキな1日でした。

どうもありがとう。